コース: 企業の財務諸表分析

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さまざまな負債比率を活用する

さまざまな負債比率を活用する

レバレッジは、 企業の自己資本利益率を高めるために 重要な要素です。 レバレッジが高いと資産が多くなり、 資産が多いと売上も多くなります。 売上が多くなれば、 初期投資に対して より多くの利益を得られます。 レバレッジのメリットは、 他の人の資金を使って、 事業の規模を拡大し、 利益を増やせることです。 これがレバレッジのメリットです。 しかし、リスクもあります。 お金を借りると、 その利子が固定費として 容赦なく発生します。 事業が好調であっても不調であっても、 利子は支払わなくてはなりません。 つまり、レバレッジには メリットもリスクもあります。 慎重に使えば自己資本利益率を 高めることができますが、 レバレッジは諸刃の剣であるため、 注意が必要です。 ここでデュポンフレームワークの話に 戻りましょう。 デュポンフレームワークでは 自己資本利益率の3つの要素を見ます。 収益性、効率性、レバレッジです。 レバレッジについて考えます。 投資家から投資された金額では、 事業目標の達成に必要なすべての資産を 購入できない場合はどうなるでしょうか。 借入、つまり投資のレバレッジが必要です。 株主による初期投資の額が同じでも、 レバレッジで事業を拡大できます。 これを反映するのが、 レバレッジの指標となる自己資本比率です。 事業に多くの資産が必要な理由は、 資産が多いほど売上が増え、 売上が増えると、 純利益も増加するからです。 レバレッジが高いほど、 企業の自己資本利益率が高くなります。 株主投資の額が同じであってもです。 次に、レバレッジの指標を説明します。 一般的な指標です。 負債比率は非常にシンプルな指標です。 負債総額を総資産額で割って算出します。 ノードストローム社の負債比率は約 90%で、 ディラーズ社は約 50%です。 どういう意味でしょうか。 ノードストローム社が資産の購入に 必要とした資金のうち、90%が借入でした。 ディラーズ社は約 50%です。 多くの大企業では、負債比率の目安は 50%から 60%です。 負債比率が 51%のディラーズ社は、 通常の範囲内だといえます。 他の多くの企業と同程度のレバレッジ、 同程度の借入です。 一方、ノードストローム社の 負債比率は 90%です。 なぜこのような値になったか 知りたいものです。…

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