コース: 企業の財務諸表分析

今すぐコースを受講しましょう

今すぐ登録して、23,200件以上登録されている、業界エキスパート指導のコースを受講しましょう。

会計等式とは

会計等式とは

財務諸表分析について説明する前に、 企業の業績について多くのことを 教えてくれる財務諸表について 簡単に説明します。 財務諸表は、人類の最も偉大な発明の ひとつである会計等式に 基づいています。 資産イコール負債プラス純資産。 これです。 資産イコール負債プラス純資産。 少し拍子抜けしてしまったでしょうか。 アインシュタインの 「イーイコールエムシー二乗」のような、 違う何かを期待されたかもしれません。 けれども会計等式も、 この有名な公式に劣らず、 すばらしいものです。 会計等式とその成り立ちを説明しましょう。 まず、資産側です。 人々は何千年もの間、 資産を記録してきました。 資産とは、個人や企業が所有 または管理するリソースです。 この会計等式の根拠となる知見は、 500 年ほど前にイタリアで生まれました。 イタリア各地の商人たちが考えました。 彼らは、資産の一覧を記録すると同時に、 資産を獲得した時にそれらを購入する資金を どこから手に入れたかも 記録することにしたのです。 資産を記録し、その資産を購入する 資金源も記録します。 このシンプルな知見が、 財務諸表に規律をもたらしました。 会計等式は常に 平衡している必要があります。 所有している資産は何か。 その資産を購入した資金源は何か。 たとえば、あなたの資産が 増加したとします。 増加分は借り入れでしょうか。 何かを売った収益でしょうか。 資産が減ったなら、 借入金を銀行に返済したのか、 負債が減ったのか、費用を支払ったのか。 費用は損益計算書に記載します。 会計等式では、 「物が増えた」だけではなく、 どのように入手したかの説明も必要です。 重要な3つの財務諸表として、 貸借対照表、損益計算書、 キャッシュフロー計算書があります。 それぞれについては、 ほかのレッスンで詳しく説明します。 財務諸表は、企業に関する重要なことを いろいろ教えてくれます。 また、3つの財務諸表すべてが、 会計等式に基づいています。 貸借対照表には、会計等式の要素である 資産、負債、純利益が 詳しく記載されています。 損益計算書には、持分勘定の要素である 利益剰余金が詳しく記載されています。 キャッシュフロー計算書には、 資産勘定のひとつで ビジネスに不可欠な現金の金額と、 それがどこから得たもので どこへ使われるのかが…

目次