コース: 1on1ミーティングを実施する

「個」への対応が充実する

1on1 ミーティングは 通常のコミュニケーションよりも 期待できるさまざまな効果があります。 ここではどのような効果があるのかを 見ていきましょう。 1on1 ミーティングを 継続することによって生まれる効果は 大きく分けて5つあります。 メンバー個々への対応が 従来のコミュニケーションよりも 充実する。 多様性や個性への理解が深まる。 メンバーから事実や本音、 タイムリーな声を聞ける。 変化が見える。 そしてメンバーの心理的安全性が 確保できるというものです。 これをひとつひとつ学んでいきましょう。 1on1 ミーティングは 1対1の対話ですが、 高い頻度で 1回 30 分の対話を継続することにより、 メンバー個々に 十分な対応をすることができます。 組織全員、 あるいは複数のメンバーを対象にした コミュニケーションは どの組織にもあります。 例えば朝礼、夕礼、 定例の会議、 何かを周知するための連絡、報告、注意、 意思決定のための会議、 議論やブレーンストーミングを するためのもの。 対面の会議やメールアンケート、 文章などで行われる コミュニケーションがあります。 これらも大事なコミュニケーションですし、 効率を考えれば 最適なコミュニケーションで ある場合があります。 しかしどれもメンバー個々への 対応はとなると、 限定的になります。 一方メンバー個々へのコミュニケーションも 従来からないわけではありません。 例えば対面やメール、文書による 指示、命令、伝達などの コミュニケーション、 これも組織運営上必要な 個々を対象にした コミュニケーションですが、 内容は多くの場合、 上から下への一方通行的なものになります。 また面談やヒアリング、 中には雑談など チーム内には必ずあると思いますが、 普通ある特定の目的で、 あるいは特に目的がなく 行われる場合が 多いと思います。 このどちらも 頻度という点では 必要に応じて実施される 不定期なものですので、 少ないケースがほとんどです。 個々のメンバーへの 継続的な対応はとなると、 これも限定的になります。 1on1 というコミュニケーション、 つまりメンバー個々との 頻度の高いコミュニケーションである 1on1 ミーティングをするということは メンバーからの相談を受ける。 話を聞く。 メンバーの役割や期待値について 話しあったり、 それを実現するためのサポートや 結果について話合うなどを 繰り返していくことになります。 この対面で双方向の コミュニケーションの繰り返しによって 従来以上に 個に対応することが できるようになります。 表面に見えているだけでなく、 内面も含めて 感じ取ることができますし、 短時間を切り取った情報ではなく、 継続した情報として 見ることができるようになります。 メンバー個々に目を向けた 1on1 ミーティングで、 個々への対応をより充実させ、 見えなかったものを 見えるようにしてください。

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