コース: コミュニケーションの基礎

ツールキット:不意を突かれた状況への対処

コース: コミュニケーションの基礎

ツールキット:不意を突かれた状況への対処

不意を突かれた状況に 対処する練習を行いましょう。 時間を稼ぐ練習をします。 練習に使用できる 一般的な状況を紹介します。 誰かに作業を遮られたら、 「あとでもよいですか」と伝えます。 誰かに何かを依頼されたら、 「考えさせてください」と伝え、 少し考えてから返答します。 レストランで接客係が注文を聞きに来たら、 あとで来てもらうようにします。 日常生活のこのような機会すべてで、 時間を稼ぐ練習ができます。 心を落ち着ける練習をするには、 通勤時が最適です。 不安を感じ、イライラした場合、 時間を取って呼吸に意識を 集中させましょう。 何かに視線を集中させ、 5回深呼吸を行います。 心拍数を落ち着かせ、脳を休ませ、 さまざまな話題を あれこれ考えないようにします。 この練習をうまく行えるようになれば、 不意を突かれた場合に うまく心を落ち着けられます。 知っていること、知らないこと、 知る方法という定型表現を 使いましょう。 不意を突かれた場合、自分に対し 3つの簡単な問いかけをします。 1つ目は何を知っているか、 2つ目は知らない情報は何か、 3つ目は知るために何ができるかです。 不意を突かれる前に練習しておきます。 たとえば、会議中に誰かが 質問をしているのを聞いているとき、 自分が答えていると想定します。 話題について知っていること、 質問について自分が知らないことを考え、 どのようにして回答を見つけるかを 考えます。 別の例として、上司が急にやってきて、 最近の経費について聞かれたとします。 まずは経費について思い出せることを すばやく考えます。 支払いの種類、具体的な業者名、 注文の詳細など分からないことを 明確にしたら、詳細を確認するために 何ができるかを伝えます。 不意を突かれたら、 時間を稼いで心を落ち着かせ、 知っていること、知らないこと、 知るためにすることを伝えて 対応しましょう。

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