コース: デザインとアートのための色彩と配色

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彩度や明度による心理効果を学ぶ

彩度や明度による心理効果を学ぶ

このレッスンでは鮮やかさな色や明るい色 くすんだ色や暗い色がもたらす 心理的影響について学んでいきます。 具体的ないろんな色を 考えていこうと思いますけど その前に彩度や明度の違いにも 心理効果が現れることを知っておきましょう。 白に近い明るい色は開放感や幼さ、 優しさを感じ、 暗い低明度の色は内向的心理を 表します。 見た目の重さにも 変化が現れてきます。 この画面の左側の黄色は 彩度が高く、明度も高い円です。 明るくて鮮やかな円。 右側の円は彩度が低く、 明度の低い円です。 両方とも同じ大きさですけど 右側の円の方はずっと重そうに感じませんか。 ダンボールはご存知ですよね。 これ茶色ですよね、 ほとんどが。 色には直接関係ないんですけど これはなぜ茶色かというと コストダウンからなんですね。 もともと木から作られているので漂白したり 着色したりする費用を省いています。 そういう費用、コストダウンのために 省いているにも関わらず 最近の引越し屋さんでは 白い箱を使う所が増えてきています。 これは明るさから受ける 重さの印象というのが関係しています。 同じ大きさのダンボールの場合、 白い箱と黒一色にした箱、 その差は重さの印象が 187% にもなるそうです。 黒い箱がずっと重く感じるんですね。 色が違うだけで倍近い重さを 感じてしまうということになります。 それがダンボールの薄い茶色も 白に比べると 1.2 から 1.3 倍程度の 重さを感じるということです。 1日に何百個も運ぶことが 繰り返される引越し屋さんの作業ですね。 この重さの差、印象の差というのは 非常に大きいですよね。 画像はボストンバッグですけど 同じ大きさです。 どちらが重そうに感じますか? 色は文化によって 心理的に受ける影響の違いはありますけど 世界中の人々にほぼ共通した イメージというものもあります。 これらは生活環境の中で 築き上げられた人間の実体験による 記憶に積み重ねられています。 色のイメージは人間と自然との 結びつきを考えると 理解できると思います。 セピアの色、それには ノスタルジーを感じますが 自然界の中で朽ちていくものの ほとんどが酸化して 赤茶色に変色するんですね。 そのものの命を終える所から 来ているのではないでしょうか。 そこに人間の一生を重ね合わせ 赤茶けた色に対して…

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