支持者か行動を起こす人か

サリーは、通りを歩いているときに 自動車事故を目撃しました。 彼女は現場に人が集まるのを見て、 歩き続けました。 サリーは傍観者で、 彼女の存在は結果に影響を与えません。 マイケルは廊下を歩いていると、 同僚が別の同僚に怒鳴っているのを見かけ、 そのまま席に戻りました。 多くの人は彼を傍観者と呼ぶでしょうが、 私は支持者と呼びたいと思います。 マイケルもサリーもそのまま 歩き続けることを選びましたが、 状況は異なります。 マイケルには、 同僚のやり取りの顛末を変え、 敬意ある職場のために行動を起こし、 活力ある職場環境を 推進できる機会がありました。 マイケルは傍観したことで、 怒鳴っている人物に対し、 怒鳴ることは問題ないと伝え、 その言動を支持したのです。 沈黙には明確なメッセージが 込められているのです。 職場の人間関係は簡単ではありません。 攻撃的な人や職場の雰囲気を壊す人を 相手にするときは特にそうです。 楽な道を選択し、 自分が口を出す問題ではない、 誰かがやるだろう、言えば問題になる、 と自分を納得させる人もいます。 声をあげた場合の影響も懸念されます。 そういった考えも理解できます。 しかし、一歩踏み出さなければ 報復を許す環境は いつまでも変わることはなく、 報復の可能性がなくなることもありません。 先ほど沈黙はメッセージと言いましたが、 不作法やいじめ、 ハラスメントや差別にとって、 沈黙は明確なゴーサインなのです。 望ましくない人はずっとそのままで、 悪影響はますます大きくなり、 組織文化は悪化の一途を辿ります。 皆さんには職場環境を変える力があります。 その力をうまく活用すれば、 行動を起こすことができます。