コース: ビジネスマナーの基礎:基本

学生と社会人の違いについて知る

コース: ビジネスマナーの基礎:基本

学生と社会人の違いについて知る

このレッスンを見ている方の中には、 ほんの数ヶ月前まで 学生生活を送っていた方も いることでしょう。 学生生活と社会人の違いを理解することで、 ビジネスマナーを、より 理解することができます。 それでは、ひとつひとつを 紐解いてみましょう。 まず、目的という観点で 学生と社会人の違いを 考えてみましょう。 学生の時は、授業料を払って、 学校に通い、学ぶことで 知識を増やしました。 どちらかというと、 受け身の行動です。 一方、社会人になると、 仕事を通して、会社に貢献し、 その対価として、 給料を得ます。 自ら積極的に動くという 能動的な行動です。 そして学生は、 学生生活を通して 同世代の人と出会い、 集団活動の中で、 自身を成長させる経験をしていきます。 社会人は、仕事という勤務経験を通して、 様々な世代の価値観の異なる人々と接して、 自身を成長させます。 次に、時間という観点ではどうでしょうか。 学生の生活サイクルでは、 授業以外は自由な時間です。 夏休みや春休みなどもありますね。 社会人は、1日7時間から8時間程度の 就業時間がありますが、 勤務時間中はほとんど 自由な時間はありません。 学生は、授業への欠席や遅刻は 個人の自由です。 欠席しても、 他人への影響は少ないでしょう。 社会人は会社を休むと 業務に支障が出るという場合があります。 組織に迷惑がかかることから、 病気や怪我などの休み以外は、 事前に確認してから休みをとります。 では、人間関係という観点では どうでしょう。 学生は、個人で授業を受講します。 社会人になると、ひとつの仕事を チームや組織で行います。 学生は、ゼミやフィールドワークなどでは、 グループで研究をします。 社会人は、仕事の過程では、 先輩や上司に指示を仰ぐこともあります。 学生は、教授や先生以外は 同世代の人と接することが多いでしょう。 社会人は、社内と社外取引先のお客様と 接する機会もあります。 学生と社会人では、 評価、責任といったものも異なります。 学生は、テストや課題で評価されますね。 社会人の場合は、 仕事の成果、結果が重視されます。 もちろん、成果を上げるまでのプロセスも 同僚や先輩、 上司が見守ってくれていますが、 全体的な評価は、 結果重視であることが多いでしょう。 もしミスをした場合、 学生の時には 他人へ迷惑をかけない限りは、 その責任は問われることは ありませんでしたね。 社会人の場合は、 仕事の内容にもよりますが、 チームで行っている案件ならば、 チームの責任になりますし、 相手が取引先のお客様ともなると、 会社としての責任を問われます。 このように、あらゆる場所や場面において、 社会人としての責任が問われます。 少し窮屈に感じるかもしれませんが、 逆に言えば、 責任感を持って、 ビジネスマナーを実践すれば、 個性を生かして実力を発揮し、 行動できるということでもあるんです。

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