コース: ビジネスマナーの基礎:会話

不快感を与えないクッション言葉を知る

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不快感を与えないクッション言葉を知る

相手に不快感を与えずに、 依頼やお断りをする時に使う言葉を クッション言葉と言います。 言いにくいことも、 クッション言葉を使うと、 相手の気持ちを和らげることができますので 覚えておきましょう。 クッション言葉とは、 依頼する時、断る時や謝罪をする時に使うと 効果的な言葉です。 クッションのように、 ソフトな表現をするという意味です。 クッション言葉を使うと、 相手も次に使う言葉を 受け入れやすくなります。 つまり、相手に良い印象を 与えることができるわけです。 どのようなクッション言葉があるのかを 確認しておきましょう。 問いかけや、依頼をする時の クッション言葉には、 最初に言う言葉と、末尾で言う言葉の 組み合わせがあります。 質問などの問いかけや依頼をする時の 「おそれいりますが」 「お願いできますでしょうか」 「申し訳ございませんが」 「していただけますでしょうか」などです。 ビジネスでは、 質問や依頼をするということは、 相手への貴重な時間を いただくことにも繋がります。 問いかけ、依頼をする時、 最初に言うクッション言葉で 相手の時間をいただくことに関する こちらの心苦しい気持ちを表します。 そして「お願いします」や 「してください」という末尾の言葉を 「でしょうか」という 疑問形にすることで、 より恐縮した気持ちを表現できます。 例えば、お客様をお待たせする際に使う、 「こちらでお待ちください」ならば、 「おそれいりますが」 「こちらでお待ちいただけますでしょうか」 と言うと、相手の受け取り方が違います。 相手を待たせることに対する 申し訳ない気持ちを 伝えることができますね。 断りや謝罪をする時の クッション言葉では、 このような組み合わせがあります。 せっかくですが、 「今回はいたしかねます」 「大変申し訳ございませんが」 「ご容赦ください」などを使います。 ビジネスにおいて、 相手の気持ちを損ねることなく断るのは、 難しいものです。 しかし、仕事では、依頼を断ったり、 相手に謝罪するシーンが必ずあります。 そんな時こそ、クッション言葉で 相手の気持ちを損なわず、 言いずらいことを伝えるといいでしょう。 例えば、依頼された日程に無理がある時、 「そんな日程ではお受けできません」 と言うと、角が立つ場合もあります。 このような時には、 「せっかくのお話ですが かえってご迷惑をおかけすることになると 思いますので、今回は 辞退させていただきます」と言うと、 随分違った印象になりますね。 仕事の依頼はできる限り お受けしたいものの、 スケジュール上無理なこともあります。 そんな時、受けたい気持ちはあるものの、 これを受けることで相手に迷惑がかかっては 申し訳ないという思いを 伝えられるといいですね。 次へつなげるためにも、 断る時や否定する時ほど、 クッション言葉を使うといいでしょう。

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