コース: ビジネスアナリシスの基礎:コンピテンシー

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プロセスとデータとルールの関係性を明らかにするスキル

プロセスとデータとルールの関係性を明らかにするスキル

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プロセスとデータとルールの関係性を明らかにするスキル

ブレイディが担当した要求文書には、 これまで多くの フィードバックがありました。 特に多いのが、「細かすぎるし、 曖昧すぎる」という声です。 矛盾して聞こえますが、 どういうことでしょうか。 ほとんどの要求には、 文脈が書かれておらず、 曖昧な印象になります。 文脈がわかるとは、ユーザープロセスや 目的がわかるということです。 その文脈が欠けているために 曖昧だと言われた要求に、 ブレイディは技術仕様などの ディテールを足していくのですが、 このようなディテールでは 曖昧さの解消になりません。 事務系でも技術系でも、 ほとんどのステークホルダーが 必要としているのは、 技術的なディテールではない ということです。 本当に必要な情報がブレイディには わかっていなかったのです。 必要だったのは、 ユーザープロセスに個々のデータや ルールがどう結びついているか という情報です。 要求文書では、必要のない技術的な ディテールを省きつつ、 ユーザープロセスとデータや ルールの関係性を 明確にすることが必要です。 これを簡単な例で見てみましょう。 オンラインで購入する商品の 配送オプションを選択する ユーザープロセスを考えます。 このような流れです。 順に、「郵便番号を入力する」、 「配送オプションを見る」、 「希望のオプションを選択する」、 「配送に関する情報を入れて 注文情報を更新する」となっています。 このプロセスフローの各段階で、 どんなデータが必要となり、 どんなルールが適用されるのかを 明示する必要があります。 例えば最初の段階、 「郵便番号を入力する」では、 郵便番号、州、市町村のデータを 入力してもらうことが必要です。 ここで適用されるのは、 「入力された州と市町村のデータが 郵便番号と合致するかを、 郵便局のデータソースと照合して確認する」 というルールと、 「郵便番号の長さはぴったり 5桁でなければならない」 というルールです。 「ユーザーが入力した郵便番号が 州と市町村に合致しない場合は、 ユーザーに確認と訂正を 求めるメッセージを表示する」 というルールもあります。 ここで紹介した例は、 プロセスとデータとルールの関係性を 明らかにする作業のほんの一端です。 このように整理していくことで、 必要十分な情報を盛り込んだ、…

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