コース: ビジネスアナリシスの基礎:コンピテンシー

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聴き方のスキル

聴き方のスキル

話を聴くとは、相手の発する言葉に ただ耳を傾ける以上の作業です。 相手の話を深く理解しながら聴く力は、 ステークホルダーの心をつかんで 積極的に協力してもらうことに役立ちます。 話を聴いてもらえると感じる相手には、 信頼する気持ちが育ちます。 BA に役立つ聴き方のスキルを、 タイプ別に紹介します。 最初はアクティブリスニングです。 これは、相手が発する言葉や 非言語のメッセージを受け取りながら、 内容だけでなく相手の意図も 理解しようとする聴き方です。 しっかりと聴きながら、 質問したり言い換えたりすることで、 言葉の背後にある思いまで含めて、 相手が伝えたいことを的確に 把握していきます。 ただ聴くだけにとどまらず、 相手の視点や感じ方に理解を寄せ、 その人の感情や意図まで汲み取る作業です。 アクティブリスニングは、対立の解消、 信頼や関係の形成に有効です。 BA が要求を抽出する過程で活用すれば、 見過ごされている問題やチャンスを 把握することに役立ちます。 これができないと、要求の大枠や詳細に さまざまな見落としが生じます。 次はクリティカルリスニングです。 これは、相手が話している言葉の論理面に 注意を向けながら、 情報を精査する聴き方です。 聴きながら分析していく 手法といえるでしょう。 話のどこが事実でどこが推測なのか、 予断はないか、といったことを 見分けるのは容易なことではありません。 信用できるエキスパートを探したり、 話の信頼性を見極めたりするために 用いる技法です。 話を聴いて、相手の意見と事実を 区別するのは困難ですが、 クリティカルリスニングは、問題を把握して 解決策を考えることに役立ちます。 アクティブリスニングと組み合わせて 活用すれば、部門間やユーザー同士の 対立解消にも効果があります。 3つ目のタイプは、 コンテンツリスニングです。 これは、提示される情報を理解し、 記憶にとどめるとともに、 メッセージの重要なポイントを 識別する聴き方です。 このような場面では、質問をしながら 理解した内容を確認することも大切です。 BA の仕事では、ユーザー、システム、 プロセス、ルール、データなどに関する 情報を集めたり、事実を確認したりする時に、 この聴き方が役立ちます。 聴き方のスキルは目立ちませんが、 日頃から大いに意識しておくことが…

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