コース: ビジネスアナリシスの基礎:ビジネスプロセスモデリング

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コンテキスト図の目的

コンテキスト図の目的

急な決断を迫られたり、 別の部屋にいる人から、 急きょ変更するように 依頼されたりしたことはありますか。 何を変更し、なぜ変更が 必要だったのでしょうか。 簡単なように思えても、答える前に コンテキストを理解する 必要があるでしょう。 ビジネスユニットや組織を 分析する場合も同じです。 事業内容の詳細を見て、変更を加えたり 提案したりする前に、大きな枠組みの中で 組織の立ち位置や機能を 把握しなければいけません。 コンテキスト図では、外部環境と 組織の関わり合いを視覚化するため、 大局的な視点から見ることができます。 ある意味では、これが将来分析をするさいの チェックリストとなり、各項目を さらに詳細に分析することができます。 コンテキスト図を使うと、 より大きな枠組みの中での組織の 立ち位置を一目見て 理解することができます。 すべての組織は外部エンティティとの 関わりを持っています。 外部エンティティは、四角で示します。 顧客やサプライヤー、銀行、請負業者など、 基本的には組織と取引のある あらゆる外部エンティティを含みます。 関係性を表すために、 やり取りの流れも示します。 この例では、ここで、顧客が組織に対して 発注をおこなうことが分かります。 組織は製品と請求書を顧客に送り、 顧客は組織に対して支払いをします。 そして、お金を銀行に預ける、 といったように続きます。 コンテキスト図はさまざまな状況で 利用することができます。 まず、組織と外部エンティティとの 関係を理解するために使うことができます。 大局的な知識を持つことで、 組織の変革が外部エンティティとの 関わり方にどのような影響を与えるかを 理解することができます。 また、外部との関わりを理解することで、 そのサポートに必要な機能も 把握することができます。 コンテキスト図は、 プロジェクトのスコープや、 組織内での位置づけを説明するさいにも 役立ちます。 たとえば、 請求システムを構築するさいには、 システムコンテキスト図を使うことで、 新しいシステムが組織内の ビジネスユニットや外部エンティティと どう関係するかを説明できます。 このツールを使えば、ステークホルダーは どこに変更が必要となるかを すぐに特定することができます。 その変更が、プロジェクトのスコープと 分析の対象となります。…

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