コース: ビジネスアナリシスの基礎:ビジネスプロセスモデリング

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コントキスと図の落とし穴

コントキスと図の落とし穴

コンテキスト図は、無意識的無能の 「何を知らないかを知らない」状態から、 意識的無能の 「何を知らないかを知っている」状態にし、 さらに「知っているから意識すればできる」 という意識的有能に 繋げることができます。 すべてのピースが揃えば、組織全体としての 機能の調査が簡単になります。 どのような図も、作成のさいに 重要な要素を見落として現実から 乖離したり、詳細を詰め込んで 複雑になり過ぎたりして、 図の価値が失われるリスクがあります。 コンテキスト図を作るさいに 陥りがちな落とし穴を紹介します。 もっとも多いのは、 詳細にこだわりすぎることです。 すべてのやり取りに 矢印をつけるのではなく、1つの矢印に やり取りをまとめることで簡素化します。 これがプロセスです。 それぞれのプロセスは機能フロー図を 作るさいに別々に分析をおこない、 もう少し詳しく掘り下げます。 IT(アイティー)運用のほとんどを 海外でおこなっている 会社の例を見てみましょう。 もし、海外のパートナー企業を すべて図に入れようとすると、 図は煩雑になり、読みにくくなります。 例を詳しく見てみましょう。 この会社は、 IT の運用サポート全般について、 複数の海外企業と提携しています。 インドやフィリピンなど、 いくつかの地域で提携していますが、 こうした外部プロバイダーに 提供する情報も、 そこから得られる成果も同じです。 これらすべてのエンティティは 「海外 IT 運用」とひとまとめに することができます。 やり取りの仕方に違いがある場合でも、 その違いは、それぞれのエンティティとの やり取りを示した機能フロー図を 作るさいに詳しく掘り下げ、明確にします。 コンテキスト図には、 限界と弱点があります。 それは、内部の機能や、 外部エンティティとのやり取りの タイミングやシステムが示されないこと、 具体的にどのような方法でやり取りが おこなわれるかが分からないことです。 システムについて複数のモデルを 作ることは可能です。 いつか必要になるかもしれませんが、 モデリングの演習では、運用の視点、 つまり、日々の業務をおこなうために、 システムがどう設計され、 導入されたかというところから 始めましょう。 コンテキスト図の構築には何度か 見直しが必要かもしれません。…

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