コース: ビジネスアナリシスの基礎:ビジネスプロセスモデリング

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クロスファンクショナルフローチャートの落とし穴

クロスファンクショナルフローチャートの落とし穴

「やるなら、最初から 正しくやるべきである」といいますが、 組織が日々の業務を具体的に どのように進めているのかを 掘り下げるさいにこれ以上 的確な言葉はありません。 組織における活動を図式化し、 まとめることは有益な資料になりますが、 理解できない言葉の本で埋め尽くされた 図書館のようになっては無意味です。 クロスファンクショナルフローチャートは、 プロセスの初めから終わりまでの 活動の流れを把握するさいに よく使われます。 部門間の作業の流れを全体的に把握しつつ、 問題点や非効率な点を分析するために 必要な詳細が分かるためです。 このため、ビジネスアナリストは、 コンテキストを完全に理解せずに、 クロスファンクショナルフローチャートから 始めようとする傾向があります。 これは誰もが簡単に陥りがちな 落とし穴です。 事前調査をしないと、検証や確認、 場合によっては物事の解明や やり直しに時間を費やすことになります。 組織をよく理解していると思っても、 常にコンテキスト図から始めてください。 時間を節約し、信頼を保つことができます。 ステークホルダーや プロジェクトマネージャーから、 クロスファンクショナルフローチャートを 求められることがよくありますが、 彼らが正確なチャートを作るのに 必要な作業を理解しているとは限りません。 優秀なアナリストは、 早い段階でこうしたステークホルダーを 教育し、理解を求めます。 これはのちにアイデアや選択肢を 提案するさいに非常に役立ちます。 もう1つ、アナリストから よく聞かれるのは、スイムレーンに どこまでの詳細を載せるのか ということです。 コンテキストが分からないと 難しい質問ですが、 原則として、一連のステップを グループ化できる場合は、 サブプロセスのプロセスフローチャートを 作ることです。 チャートを煩雑にすることは 避けてください。 不必要な詳細を載せて、 分かりづらくしないことが重要です。 同じ図で詳細を伝えるよりも、 サブプロセスを作ることで、 チャートを明瞭で簡潔に 保つことができます。 原則として、1枚のシートのボックスは、 16 個を超えてはいけません。 シンボルの周りの余白スペースも、 読みやすさや分かりやすさを 保つために必要です。 プロジェクトチームやステークホルダーを…

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