ネガティブな感情が必要なことを知る

レジリエンスは、 ネガティブな感情と向き合います。 実は、このネガティブな感情は、 人間にとって必要なことなのです。 皆さんの中には、 ネガティブな考え方が×で、 ポジティブな考え方は〇と 思っている方もいるのではないでしょうか。 ネガティブな感情の大元は、 私たちの脳の 扁桃体というところで起こります。 つまり、本能です。 一方、ポジティブな感情は、 大脳新皮質というところで 意図的に起こさなければなりません。 このことから考えられることは、 物事をネガティブに捉えるほうが 人として普通であるということです。 人類が全員、いつもポジティブなら、 本当に今まで生き残り 進化しているでしょうか。 人類は、毒のある食べ物や 危険な動物を察知するためには、 物事を悲観的に捉える必要が どうしてもあったのです。 現代社会でも、リスク回避という部分では、 この感情は必要な感情です。 ネガティブな感情を抱くことは 普通のことということが、 理解できましたか。 次は、具体的にどういうふうに レジリエンスを高めるかを、 順を追って見ていきます。