適切な人材の採用をする

パフォーマンスの高いチームを築く中で、 最も刺激的な側面の１つは 新しいメンバーを迎えるときです。 優秀な人に一緒に働こうと 思ってもらえることほど 幸運なことはありません。 適切な人材を見つけて採用するには、 まず、スキルニーズに基づいて 採用条件を記述する方法を 理解しておく必要があります。 次に、経験よりもスキルセットを重視し、 これまでとは違う場所で 人材を探すことを検討します。 また、人を採用するときは、 採用目的である直接的な役割だけでなく、 一歩先の役割も考えます。 チームに加わる人材が 成長できる場所を用意します。 具体的に説明しましょう。 経験に基づいて採用条件を記述すると 次のようになります。 「信用組合の中小企業向け引受業務で ５年以上の経験があること」 「複数の支店を持つ中部大西洋地域の 地方銀行での勤務経験があること」 などです。 非常に細かい記述になり、要件を 満たす人はおそらくごくわずかです。 これでは応募者の範囲を 狭めることになります。 またこのような経験が、チームの求める スキルと一致するとは限りません。 そこで、スキルに基づいて 採用条件を記述するようにします。 チームが取り組む活動を念頭に置き、 その人に求めるスキルを記述します。 たとえば、「複雑な財務分析を行い、 その結果を総合的に判断し、効果的な 意思決定ができること」とします。 これで、経験に基づく記述では 狭くなっていた応募可能な人の 範囲が大きく広がります。 スキルによる採用条件は 応募者の増加につながります。 応募者が増えれば、短期間で 新しい人を採用できるうえに、 新しい観点を持つ人材に 出会えるかもしれません。 経験の長い人は これまでのやり方にとらわれて、 それを変えようとしない傾向があります。 スキルに基づいて採用条件を記述したら、 これまでとは違う、さまざまな場所から 応募者を募ることを考えます。 異なる観点や異なる経験を持つ人材は、 組織に新しい視点をもたらします。 社内では誰も知らなかった まったく新しいスキルを持った 応募者がいるかもしれません。 これまでにない経験や新しいスキルが チームに想像以上の価値を もたらすこともあります。 また、これまでとは違う場所に 目を向けることで、低い競争率で優秀な 人材を獲得できる可能性が高まります。…