クラウドコンピューティング：IaaS、PaaS、SaaS、DaaS

クラウドは、ネット上で コンピューターを使うサービスです。 クラウドコンピューティングの 主なサービスには、 インフラの IaaS、 プラットフォームの PaaS、 ソフトウェアの SaaS、 そして、今回のテーマである データの DaaS が挙げられます。 IaaS は、コンピューターの ハードウェアをオンラインで 利用できるサービスで、 ホスティングのレイヤーとして ドライブをはじめ、 サーバーやメモリ、 ネットワーク接続を提供します。 すでに紹介したオンラインストレージも、 IaaS の一部ですが、 オンラインストレージ自体に、 コンピューターのメモリ、 すなわち RAM は含まれていません。 数百テラバイトの保存スペース、 数百ギガバイトの RAM、 超高速のネットワーク接続が必要な場合、 IaaS は最適な選択です。 自社保有に比べ、膨大な初期投資と 人手を省くことができます。 IaaS を可能にしているのは、 １台のコンピューター上で 複数の OS を同時に動かせる 仮想化技術です。 私も Mac で Windows と Linux を動かせるソフト、 仮想マシンを使っています。 IaaS の市場上位は、Amazon や Microsoft、VMware、 Rackspace などです。 次は、プラットフォームを 提供する PaaS です。 クラウドサービスをビルの階数に見立てる この整理法は、ウェブアプリケーションの 開発現場でよく使います。 PaaS は、ミドルレイヤーの ソフトウェアである OS や ミドルウェアを含み、 Microsoft のドットネットや Java を使う ウェブアプリケーションなど、 より上位のソフトウェアを 使える環境を提供します。 PaaS を使うと、Oracle や Hadoop などのデータベースと、 Web Logic や Microsoft IIS、 Tomcat などの アプリケーションサーバーにも アクセスできます。 代表例には、 人気の販売管理ソフトに対応する Force.com や、 Google App Engine が あります。 PaaS は、成長性を削がずに 初期投資を抑えたい企業や、 ハードやソフトウェアベンダーライセンスを 持たずにアプリケーションを 整備したい企業に適していますが、…