コース: AutoCAD 2024 基本講座:基本操作

相対デカルト座標入力を理解する - AutoCADのチュートリアル

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相対デカルト座標入力を理解する

デカルト座標系とは 交差する複数の方向に値を取り、 位置を表すものです。 このデカルト座標系を使用した入力方法は 絶対入力と相対入力の 2つの方法が存在します。 ここでは相対デカルト座標入力を 紹介します。 今回は Chapter_03 フォルダーの 02-Relative を使用します。 左側と同じ形状の図形を 右側に作成していきます。 相対デカルト座標入力は 絶対デカルト座標入力のように 原点を基準とした座標値そのものではなく 現在の位置からの 増減量を指定します。 では線分コマンドを実行します。 「1点目を指定」に対し、 この図形の左下隅を入力するつもりで クリックします。 「次の点を指定」に対し、 絶対座標を使用する場合は シャープをつけましたが、 相対座標を使用する場合は、 シャープをつけずに X の増減量、 カンマ Y の増減量といった形で 入力します。 ただしダイナミック入力を オフにしている方は 頭に@マークをつける必要があるので 注意しましょう。 では今回は向かって右方向に 50 ですので X の値は 50 となります。 そしてカンマ。 Y の値は高さが変わっていません。 つまり0となります。 今回は 50 カンマ0と入力し、 Enter します。 このように作成することができました。 次は右上方向に作成します。 まず右に 50、 そしてさらにそこから上に 50 といった形になります。 ですので X の値は 50、 そしてカンマ、 Y の値も 50 となります。 今回は 50 カンマ 50 と入力し、 Enter します。 次は左上方向に作成します。 X の値ですが、 右方向がプラス、 それに対し左方向は マイナスになります。 ですので今回は マイナスの 50 カンマ Y 方向は上、 つまり 50 となります。 今回は −50 カンマ 50 と入力し Enter します。 次は左方向に作成していきます。 左ですので X の値は −50、 そしてカンマ Y の値は変わっていません。 ですので0。 −50 カンマ0と入力し Enter します。 最後は閉じるオプションを使用しても 構いませんが、やはり 相対デカルト座標入力を使用してみます。 まず真下に 100、 つまり左右方向は変わっていません。 ですので X の値は0、 カンマ Y の値は下、 つまり −100 となります。 0カンマ −100 と入力し Enter します。 Enter で終了します。 相対座標は 現在の位置からの 増減量を指定します。 この相対デカルト座標入力は 利用頻度も高く、作成コマンドだけでなく 移動やコピーなど 編集コマンドでも多く用います。 色々な図形を作成し、 しっかりと確認しておきましょう。

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