コース: 会計の基礎

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製品の原価を計算する:材料費と労務費

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製品の原価を計算する:材料費と労務費

管理会計の重要な役割のひとつに、 商品やサービスを提供するための 内部費用の計算があります。 架空の家具メーカー、 ライアン・ファニチャーを例に、 説明しましょう。 オーダーメイドの木製家具を 販売する会社です。 ある顧客からダイニングテーブルの 注文があったとします。 オーク材を使った素敵なテーブルです。 その人は、複数の家具メーカーを回っていて 比較するために、 もしこのテーブルを注文したら、 いくらになるか知りたいと言いました。 適切な価格を提示するには、 まずテーブルの製作にかかる費用を 計算する必要があります。 まず、木製テーブルを 製作するには木材が必要です。 管理会計では、 この費用を直接材料費といいます。 製品を作る際の主な材料の費用です。 ここでは木材ですが、自動車の場合は 金属やゴムなど、車の生産に 必要な物品の費用になります。 直接材料費の見積は比較的簡単です。 この場合、テーブルの大きさ、デザイン、 オーク材など木材の種類を 熟練のスタッフに伝えれば、 どの程度の木材が必要か計算できます。 ここでは木材に 約 1,000 ドルかかるとします。 この数値は顧客には伝えません。 内部の人だけで計算します。 直接材料費は約 1,000 ドルですが、 木材は、そのままでは テーブルになりません。 製作にかかる時間を 約 30 時間と仮定します。 管理会計では、 関わる人々を直接工といいます。 製作を担当する職人のことです。 この案件は、熟練の職人で 30 時間かかります。 彼らの賃金は1時間あたり 30 ドルなので 直接労務費は 900 ドルと見積ります。 直接材料費が 1,000 ドル、 直接労務費が 900 ドルです。 この2つは簡単です。 家具を製作する人であれば、直接材料、 つまり、この例ではテーブルを 作成するためのオーク材の量は 簡単に見積れます。 また、直接工がテーブルを完成させるために 必要な時間数も簡単に見積れます。 これに加え、設備や光熱費、監督者や メンテナンススタッフなどの 人件費も必要です。 このような費用は間接費とよばれます。 間接費の算出は少し複雑で、 例えば監督者の人件費は、 テーブルの作成だけでなく、直接関係のない 固定費にも含まれるからです。 間接費は、個々の製品やプロセス、…

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