コース: 会計の基礎

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税率区分とは

税率区分とは

所得税について扱う税務会計は、 ひとつの独立した専門分野です。 税務会計には、法令順守という 重要な側面があり、 確実に法律に従う必要があります。 また、税金対策という側面もあります。 法的に納める必要のある金額以上の支出を 避けられるように 取り計らうということです。 それから、年に一度、所得税の申告書という 書類を作成する仕事もあります。 ここで、所得税の仕組みを説明するために、 シンプルな課税方式の例を示します。 世界中のあらゆる制度の 重要な要素を盛り込んでいます。 この方式では、所得が 50 ドルまでの場合、 所得税を支払う必要はありません。 ここまでは非課税所得です。 これは世界中の税制に共通する特徴です。 そして、所得が 50 ドルを超えた場合は 税率が 50%になります。 計算しやすい設定にしました。 この方式を利用して、世界中の税制を 理解できるようにしていきましょう。 次の場合を考えてみます。 所得が 50 ドルだった場合、 税金はいくらになりますか。 所得が 51 ドルだった場合、また、 100 ドルだった場合はどうですか。 所得が 1,000 ドルだった場合は どうでしょうか。 この4つのケースを ひとつずつ計算してみます。 所得が 50 ドルの場合、 所得税は発生しません。 最初の 50 ドルは非課税なので、 この計算は簡単ですね。 それでは、51 ドルだとどうでしょうか。 ここでも、50 ドルまでは課税されません。 51 ドル目は税率 50%で課税されるので、 税額は合計で1ドルの半分 50 セントです。 この計算は、税率区分という 重要な概念を示しています。 昇給すると税率区分が上がる、と 嘆く人が周りにいたりしませんか。 甘いですね。理由を説明しましょう。 この例では、最初の税率区分は ゼロから 50 ドルです。 この最初の 50 ドルに対する税率は、 所得にかかわらず常にゼロです。 所得が 51 ドルになり、 税率区分が上がっても、新しい税率が 遡って適用されることはありません。 つまり、最初の 50 ドルは 50%の税金が かけられることはなく、常に非課税です。 税率区分が上がっても、 損をするわけではありません。 増えた分の所得に対して異なる税率で 税金を納めるだけです。 ですから、税率区分が上がることを…

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