コース: 会計の基礎

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所得税の歴史について

所得税の歴史について

ベンジャミン・フランクリンは 「この世で確実なのは死と税金だけである」 と言いました。 税金は、文明の起こりから存在しています。 政府が公共サービスを 提供するにはお金が必要で、 そのお金は、税金として集められます。 税金は、何千年もの間、 人間社会の一部でした。 たとえば古代エジプトでは、納税する余裕が ない小作人は、ピラミッドなどの 公共事業で強制労働をさせられました。 中国では、西暦9年に 王莽皇帝(おうもうこうてい)が 所得税を導入しました。 10%の税率は不評を買い、 14 年後、退位に追い込まれたのです。 米国で所得税が導入されたのは、 1860 年代の南北戦争の頃です。 1913 年以降、連邦政府は 恒久的に徴収するようになります。 1913 年当時の税率は、わずか1%から 7%と幅がありました。 所得税を計算して徴収する 現実的な難しさを考えると、政府が他の税収 たとえば財産税や、1人当たり一定額を 徴収する人頭税、関税などに頼ってきた 理由がわかるのではないでしょうか。 現実的な問題はたくさんあります。 何を所得とするのか、 どのような費用を控除として認めるのか、 どのように徴収するのか。 申告された所得は検証できるのか。 こうした問題への対処法として、政府は 所得税の徴収を外部に委託してきました。 聖書の時代、彼らは 収税吏(しゅうぜいり)や、 徴税請負人と呼ばれました。 フランスの有名な徴税請負人に 近代科学の父、酸素の発見者である アントワーヌ・ラヴォアジエがいますが 徴税請負人はフランス革命で標的となり、 ラヴォアジエも処刑されました。 今では徴税請負人という 言葉は使われなくなり、 世界中の政府が直接、所得税を 徴収するようになっています。 それでは、所得税の理論と 実践について説明しましょう。

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