貸借対照表の例：Walmart社の負債と純資産を確認する

ウォルマート社の資産、 2,040 億ドルの出所を見てみましょう。 この情報は貸借対照表のもう一方の部分、 負債と純資産に含まれます。 資金の一部は借りて、一部は会社のオーナー 株主から出資を受けています。 １つ目の項目を見てください。 短期借入金が 52 億 5,700 万ドル となっています。 短期借入金とは何か、 もうおわかりでしょう。 ウォルマート社は複数の銀行からお金を借り 短期間で返す約束をしました。 会計上、短期は１年以内と定義されており、 その期間内に返済すべき借入金です。 ２つ目の項目は買掛金です。 460 億ドルを少し超えています。 買掛金とは何か。 ウォルマート社が商品を仕入れる場合、 業者に発注して店舗まで 配送してもらいます。 そして来店客が購入できるよう 商品を棚に並べますが、仕入先に現金で 前払いしているわけではありません。 業者には店舗までの配送を依頼し、 支払いは 30 日後や 45 日後など、 後日行うことを約束します。 買掛金は、品物はすでに受け取ったけれども 代金が未払いの場合に、業者へ 支払う必要がある金額を表しています。 この貸借対照表で、ある数値を 比較すると面白いことがわかります。 棚卸資産の金額を覚えていますか。 約 430 億ドルです。 これに対して買掛金は約 460 億ドルです。 ウォルマートの店舗に行くと たくさんの商品が目に入りますが、 代金の支払いは済んでいるでしょうか。 まだです。 買掛金のほうが棚卸資産の金額よりも 多いということは、まだ代金を支払っていない 商品の一部をすでに 販売していることを意味します。 来店客が商品を購入する時点では、 ウォルマート社はまだその商品の代金を 支払っていない可能性が高いのです。 興味深い商売の仕組みです。 これは、ウォルマート社が取引先から 高い信用を得ているということです。 次に表の中程を見ましょう。 長期借入金が約 300 億ドルとあります。 これは何でしょうか。 短期借入金は、1年以内に 返済しなければならない融資でした。 長期借入金はどうですか。 これは１年を超えて、 たとえば５年、７年、12 年というように、 返済までの期間が長い借入金です。 長期借入金の合計は約 300 億ドルです。 さらに下にある、最も金額の 大きい項目を見てください。 金額は…