コース: 会計の基礎

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平均税率と限界税率とは

平均税率と限界税率とは

課税方式の例では、所得が 100 ドルの場合、税額は 25 ドルでした。 50 ドルまでは非課税で、それを超える分は 税率 50%で課税されます。 つまり、課税所得が 100 ドルなら、25 ドル納めます。 ここで、2つの重要な概念について 説明します。 平均税率と限界税率です。 平均税率は、単純に支払うべき税額を 所得で割った数値です。 この例では 25 ドルを 100 ドルで割ります。 25 ドル割る 100 ドルは 25%です。 これが平均税率です。 直感的に理解できますね。 たとえば、米国内のすべての納税者の税率は 平均で 10%から 15%です。 意外と低いと思うかもしれませんが、 ここには州所得税、消費税、財産税、 社会保障料は含まれていません。 経済学者は、平均税率よりも 限界税率が重要だと言います。 限界税率は、所得が増えた場合、 増加分に適用される税率です。 経済学的にこの概念が重要である理由は、 収入を増やすために時間と労力を費やし、 リスクをとるかどうかを検討する時には、 限界税率を念頭に置くからです。 新規事業や残業によって収入が増えた場合は 限界税率で納めることになります。 私が起業家であるとします。 現在の所得は 100 ドルです。 起業して収入を増やすために、自分の時間と 労力を投入するべきでしょうか。 例にした方式の下では、起業して 収入が増えた場合、その増加分については 限界税率である 50%の税金を納める必要があります。 限界税率は、もっとお金を稼ぐべきか どうかを検討する際に念頭に置く数値です。 例の方式を、もう一度見てみましょう。 課税対象にならない所得があることを 疑問に思ったかもしれません。 所得が 50 ドルまでの場合は納税が 免除されるのはなぜでしょうか。 生活に必要な固定費を 考慮してあるからです。 住むところや食事、衣服を得るためには、 一定のお金が必要です。 こうした生活に必要なお金には 課税しません。 衣食住をまかなえる状態になって初めて、 政府は税金を徴収できます。 生活に必要な固定費の概念は、 世界中の所得税制に組み込まれています。 累進課税制度という言葉を 聞いたことがあるでしょう。 累進課税制度とは、収入の増加に伴い 平均税率が上がる制度です。 例に挙げた制度は累進課税制度です。 説明しましょう。…

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