資産とは何か

資産とは何でしょうか。 なんとなくわかると思います。 資産とは、会社が保有または管理し、 将来的に利益をもたらすことが 期待される財産のことです。 例を挙げましょう。 Apple 社の貸借対照表を見ると、 現金がかなりあります。 何十億ドルもの現金です。 これは将来、利益を もたらす財産でしょうか。 もちろんです。 ただし、資産はそれだけではなく、 ウェルズ・ファーゴ銀行や バンク・オブ・アメリカなどの金融機関なら 最大の資産は売掛債権、つまり貸出金です。 こうした債権は、現在存在する 契約書に基づいて将来的に お金を回収できる見込みを表しています。 単なる紙の契約書が本当に 資産になりうるのでしょうか。 将来１万ドルを支払ってもらう約束で 署名された紙は、金銭的価値がある 資産なのでしょうか。 もちろんです。 どの銀行でも最大の資産は貸出金です。 シティバンクの貸出金は １兆ドルを超えています。 「兆」という単位にのぼる莫大な資産です。 この資産は、シティバンクが融資をした 相手から将来的に回収する予定の金額です。 ウォルマート社はどうでしょう。 店舗を例に考えてみます。 店舗の駐車場に車を止めて、 建物へ向かうとします。 この駐車場は、ウォルマート社の資産です。 土地は資産です。建物の中に入ります。 これもウォルマート社の資産です。 店舗に入り棚を見回すと、 在庫品と呼ばれる、 購入できる商品が並んでいます。 これらも会社の重要な資産です。 土地、建物、商品は、 どれもウォルマート社にとって 重要な資産なのです。 ユナイテッド航空や デルタ航空の場合は航空機が、 ディズニー社なら、 テーマパークが重要な資産です。 資産とは、会社が保有または管理し、 将来的に利益をもたらすことが 期待される財産です。 あるいは、会社が顧客にサービスを提供し、 支払いを受けるために使用するもの とも言えます。 どちらも資産です。