コース: 会計の基礎

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管理会計とは

管理会計とは

会計の3つ目の領域は管理会計です。 財務会計は、事業の運営状況について 概要を外部に伝えるものでした。 組織では、内部で意思決定する際にも 情報が必要です。 この内部情報が、管理会計の対象です。 管理会計のデータは、 日常的な意思決定のために内部で使用する 詳細な非公開情報と考えてください。 管理会計情報の例を見てみましょう。 木製家具の事業を営んでいるとします。 特注でオーク材の テーブルの依頼がありました。 テーブルを売るべきか、売るのなら 価格はどうするかを適切に判断するには、 その制作費を知る必要があります。 そのため、商品の原価計算は 管理会計に含まれ、 また損益分岐点分析も含まれます。 地域のショッピングセンターに スキューバダイビングの店を開くとします。 リスクのある試みですが、 検討を進めてみましょう。 最初にすべきことは、 店長の給与を計算することです。 それから店の賃料を計算に入れ、 毎月何人のお客さんが店を利用すれば 収支が合い、損失が出ないかを計算します。 そして、予算管理も管理会計の一部です。 多くの起業家は、予算管理、 つまり数値による計画を 怠ったために失敗しています。 たとえば、現金の予算を策定しておけば、 現金の不足を事前に、場合によっては 数か月も前に予測できます。 つまり会社は、現金不足の事態に 前もって対処することができるのです。 予算管理ができていないと、 問題が差し迫っても事前に察知できず、 不安やストレスに満ちた 毎日になるでしょう。 業績評価も管理会計に含まれます。 実績を上げる従業員もいれば、 それほどでもない従業員もいます。 実績に応じた報酬が適切です。 そのためには、社内の各従業員、各商品、 各プロセスを評価するためのデータを 収集する仕組みが必要です。 内部の意思決定には長期的な判断も含まれ、 そのためのデータ収集も必要です。 これは資本予算と呼ばれ、 管理会計の重要な要素です。 管理会計は、特別注文を受けるべきか、 製造工程を省くべきか、 生産を外部委託すべきかというような、 特別な決定に結びつきます。 外部委託を例に考えましょう。 カリフォルニアにある今の設備を廃止し、 生産を外部に委託したほうが いいでしょうか。 ブラジルやエチオピアで 生産できるかもしれません。 あらゆる可能性が考えられます。…

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