突然だがクラブを購入する際に気にするのはどのような点だろうか。
お気に入りのトッププロの使用モデル、ヘッドの大きさや形状、シャフトの硬さ。
クラブを選ぶ際には多くの要素がある。
これらは初心者がゴルフを始める時の弊害となっている。と言われることもあるが、これらを考えている時間は至福のひと時でもある。
今では当たり前となったがクラブメーカーが採用しているオリジナルシャフトではなく、シャフトメーカーのシャフトが刺さったいわゆるカスタムクラブ。
今から6年ほど前。
タイトリストがついに可変式、いわゆるカチャカチャ機能のある910シリーズのドライバーを発売。
カスタムシャフトを選ぶゴルファーが増える大きなきっかけとなった。
また同時期にコブラがレギュラーシャフトの販売は行わないと発表。
ここ数年よく言われるアスリートゴルファー向けのクラブやシャフトが市場でその割合を増やして行った。
熱心にゴルファーをやる方は練習量も多いだろうし、体力も一般の同世代の方よりはあると思われる。
そのような人達はクラブへの拘りも強くクラブを頻繁に変える人も多い。
では、ゴルファーの多くは実際にはどのようなクラブを選んでいるのであろうか。
先日、友人でもある中古ゴルフショップ、フェスティバルゴルフ 新宿WING店の店長、藤川清幸氏を訪ねた際に面白い話を聞けた。
中古ドライバーの在庫をチェックしてもらったのだが、シャフトの重量が50g台、フレックスでSR、Rの物が多く、それらは使い込まれて傷が付いてしまった物が多いという。
ドライバーのトータルの重量は500gすらない。350gという物もほぼ無い。
だから最初は重たいカスタムシャフトのクラブも振ることはできる。
振るだけであればダスティン・ジョンソンやババ・ワトソンといった世界トップクラスの飛ばし屋のクラブでさえも振ることは可能である。
しかし自分の体力に合わせて、また良いショットの確率を考えるとトータルの重さで290g~310gの物を手にする人が増えるのは、理に適っている。
それとは逆に、過去10年ほどでカスタムシャフトの販売が増え、オリジナルシャフトのクラブの販売本数を減らしているメーカーもある。
その状況の中でゴルファーは自分に合ったクラブを見つけているというのは、ゴルフクラブに関心が多い人が多いとも言える。
来月発売されるゼクシオテン。
ゼクシオブランドは初代から一貫したコンセプトでアベレージゴルファーに向けたクラブ開発を行うのと合わせて、長年のゼクシオブランドのファンに向けクラブの特性も変えてきた。
ブランド力もその人気の要因であるのは間違いないだろうが、この点が長年愛されている大きな理由だと思う。
ゴルフクラブにはトレンドがある。
クラブの長さ、ヘッド形状。
物凄く短い間に変わっていくことも少なくない。
カスタムシャフトはゴルファーに定着したが、その一方で多くの方がいわゆるオリジナルモデルを求めているのも事実である。
クラブメーカーにとって流行を敏感に捉え、新しいクラブを提供し続けていくことは難しいことではあるが、ユーザーニーズと合えばゴルフ用品市場の活性化が期待できるのではないだろうか?
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