私の提言「日本のゴルフ界を発展させる具体論」「底辺拡大はジュニアゴルファー育成から」 ~ 川口大輔~

第1回JGJA論文大賞決定
大賞受賞作は井関美和氏の
「ゴルフ・全国均一カジュアル化計画」に決定
私の提言「日本のゴルフ界を発展させる具体論」というテーマで、広く一般から論文を募集した第1回JGJA論文大賞の入賞者が決定しました。すべての作品を、応募者の名前等を完全に伏せた状態で審査。当協会の理事全員が読み、投票の結果、大賞1作品、準大賞作品が決まりました。大賞受賞者はゴルフライターの初見進氏を僅差で押さえ、主婦の井関美和さんが受賞しました。当号では、この受賞2作品の他、興味深い主張が展開されていた作品をジャンルのバランスを考慮した上で、掲載いたしました。


 

今後、日本のゴルフ界を発展させていくために重要なポイントとなるのは、底辺拡大であると考えます。私の考える底辺とはジュニアであり、ジュニア育成が鍵になると思います。
最近では、女子ゴルフ界の宮里選手や、横峯選手など、若い世代が活躍し女子ゴルフ界を盛り上げていますが、男子ゴルフ界では、年々レベルも上がり、若い選手が活躍できるチャンスが少なく、テレビで見かけることも少なく感じます。
もちろんゴルフは生涯スポーツであり、競技寿命も長いので、若い世代の選手がトーナメントツアーで活躍するということは、そう簡単ではないと思います。
しかし、これからのゴルフ界を盛り上げていくのは、男子も女子も一人でも多くタイガーウッズのようなスーパースターを輩出することだと思います。
やはり、そういった若いスター選手が現れることで、メディアやマスコミを通じ、ゴルフを知らなかった人たちがゴルフを始めるきっかけになったり、また次世代のスター選手を誕生させるきっかけになると思います。そのために、これからはジュニア育成が大きな課題となると思います。
もちろん、スター選手を育てあげることだけが目的ではなく、ゴルフを通じ、人間形成をはかり、将来につながる指導をすることが一番の目的だと思います。その中で、スター選手になりうる人材を見つけ、育てることもジュニアを指導する側としても必要だと思います。
ゴルフを始めるきっかけというのは各々まちまちではあると思いますが、父親もしくは母親がゴルフをしていて、一緒に練習場についていき、一緒になって始めたりすることがほとんどだと思います。
例えば、両親共にゴルフをやらないとなれば、なかなかきっかけがないと思います。野球やサッカーのように身近にあるスポーツでもないし、まずは、ゴルフを始めるきっかけをつくることも、大事だと思います。


日本のゴルフ界にとって
ジュニア育成が今後の課題である

スナッグゴルフのような遊び感覚でできるものを学校の授業などで積極的に取り入れることで十分なきっかけ作りになると思います。
現在では、練習場やコースなどジュニア料金などで安く利用できるところもたくさんあると思いますが、ジュニア、小学生、中学生までは、無料で利用させて、そのかわり、マナーやエチケットなど、あいさつや自分の使った道具や打席などをきれいにさせることなどを覚えさせて、徹底させたりすることが、必要だと思います。
ジュニアゴルファー人口を増やし、育てていくことは、指導する側としても大変だと思うけど、これから日本のゴルフ界を発展させていくのは若い世代の活躍だと思う。そのためには、ゴルフをもっと身近なスポーツにできればいいと思います。