出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
呉 越 同 舟(ごえつどうしゅう)
- どんなに仲の悪い者同士であっても、共通の敵や災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであるということ。
- (日本における慣用的誤用)敵同士が同じところにいる様。
孫子九地篇
【白文】
- 夫呉人与越人相悪也、当其同舟而済而遇風、其相救也、如左右手
【訓読文】
- それ呉人と越人は相悪むも、其れ同舟し、済(わた)りて、風に遇ふに当たりては、其の相救ふこと、左右の手の如し。
【現代語訳】
- 呉人と越人はとても仲が悪いが、たまたま同じ船に乗り合わせた際に、突風にあって船が転覆しそうになったときには、まるで左右の手のように協力し、危機を乗り越えるものである。
【解説】
- 仲の悪いものでも、共通の敵(孫子においては強力な大国)が現れれば、協力してこれを退けようとするという事を諭した。
呉 越 同 舟(wúyuètóngzhōu 簡体字:吴越同舟)
- どんなに仲の悪い者同士であっても、共通の敵や災難にあっては、協力しこれを回避しようとするものであるということ。