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なに

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版（Wiktionary）』

日本語

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発音

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代名詞

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なに【何】

  1. 疑問代名詞。だ、です (およびその活用形)、のの前ではなんになる。接尾辞を付けることができる。
    1. 物を尋ねる場合に用いる。
    2. ことがらやその性質などを尋ねる場合に用いる。どういうこと。どのような事態、事情、理由。
      • その言葉の意味は何ですか。
      • 何をして遊ぶ？
      • 何のために生きるのか。
      • 朝っぱらから何ですか。いったい何の話ですか。
      • 何だそんなに慌てて。どうしたんだ。
      • 何その言い方。
    3. どのような人かを尋ねる場合に用いる。どんな人。何をしている人。何者。
      • あそこに礼服を着た人がたくさん集まってるけど、あの人たちは何なんですかね。
      • さっきからうるさく騒いでるけど、おまえらいったい何。
  2. 疑問文から派生したさまざまな意義を表す。
    1. 疑念。不審。
      • いったい何がしたいのだろう。わけがわからない。
    2. 明白なことがらをあえて問いただすニュアンス。
      • その目の前にあるのは何。あなたが探しているものじゃないの。
      • ほうきは何のためにあるんだ。遊び道具じゃない。掃除の道具だろう。
    3. 失笑。叱責など。
      • 何を言ってるんだね君は。おかしなことを言わないでくれ。
    4. 反語。
      • あんないい加減な人間に何ができるのか。どうせ何もできないに決まっている。
  3. 後ろにかをつけて不定代名詞を形成する。
    • なにか変だ。何かが足りない。
  4. 否定文でもと共起して、全部否定を表す。
    • 何も知りません。
  5. 後ろにでもやだってをつけて、任意の事物、また、すべての事物といった意味を表す。
    • 何でも注文していいよ。
    • 何でも知ってる人。
  6. 「ても」や「ようと」「ようが」などと共起して、すべての事物に関わる譲歩、認容を表す。
    • 何をやってもうまくいかない。
    • 何をされようと平気である。
  7. 事物を具体的に説明せず漠然と表現する語。あれ。それ。これ。なんとか。
    • 誰が何しただの、どこへ行って何を買っただのとうわさ話が止まらない。
  8. 事物を曖昧にぼかして用いる語。あれ。なんとか。
    • 例の「何」をお持ちしました。
    • ナニの大小なんか気にするな。
  9. 僭越、言い過ぎ、よくないかもしれないこと、といったニュアンス。あれ。
    • こう言っては何だが、あなたの側にも問題はないのか。
  10. 論じる余地のないもの、結論が決まっているもの、といったニュアンスを表す。どう。へったくれ。くそ。
    • 知り合いも何もない。会社の同僚だよ。
  11. 名前が思い出せない事物の代わりに用いる語。あれ。なんとか。
    • 何の奥に何があっただろ。その何を持って来い。

造語成分

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なに【何】

  1. 一部の名詞などについて疑問詞を形成する。

副詞

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なに【何】

  1. 否定の語気を強める。何一つとして。少しも。
    • 何不自由なく暮らした。
    • 何迷うことなく即決した。
  2. 大丈夫だ、問題ない、平気だといった語気を表す。なあに。何の。
    • 何、大した問題じゃない。
  3. 相手をとがめる語気を表す。何を。
    • 何もたもたやってんだ。何わけの分からない言い訳して。

感動詞

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なに【何】

  1. 強い疑問の語気をともない、驚いたり意外に感じたりする気持ちを表す。何だと。何だって。なぬ。
    • 何、取引先が不渡りだって？
  2. 相手の言葉に対して怒りや不満の気持ちを表す。何だと。何だって。
    • なにい、ふざけてんのかてめえ。もう一度言ってみろ。

関連語

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派生語

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翻訳

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訳語

古典日本語

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発音

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二拍名詞四類(?)

代名詞

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なに【何】

  1. なに。なにもの。

副詞

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なに【何】

  1. 何故（なぜ）。どうして。

感動詞

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なに【何】

  1. （念を押すのに用いる）何だと。何だって。
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