せい【所為 ;漢語の字音であるが、現在では多くの場合仮名書きされる。 歴史的仮名遣い:そゐ(なお、「所為」の字音仮名遣いは「しょゐ」)】
- 原因、多くの場合、良くない結果の原因。
- 坊やは、来年は四つになるのですが、栄養不足のせいか、または夫の酒毒のせいか、病毒のせいか、よその二つの子供よりも小さいくらいで、歩く足許さえおぼつかなく(後略)(太宰治 『ヴィヨンの妻』)
- 良くないことが起こったことの責任の所在。
- 私は子供心にも先生から卑怯だと言はれた事を非常に恥かしく感じ、以後、他人の悪い事を見ても告げ口する事が出来ず、まして自分の事を他人のせいにしたりする事が出来なくなつた。(岡本かの子 『小学生のとき与へられた教訓』)
語義2-1