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ウィル・ユー・ビー・ゼア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Will You Be Thereから転送)
「ウィル・ユー・ビー・ゼア」
マイケル・ジャクソンシングル
初出アルバム『デンジャラス
リリース
録音 1990年1991年
ジャンル ゴスペル
ソウル
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 マイケル・ジャクソン
プロデュース マイケル・ジャクソン
ブルース・スウェディン
チャート最高順位
マイケル・ジャクソン シングル 年表
ギヴ・イン・トゥ・ミー
(1993年 (1993)
ウィル・ユー・ビー・ゼア
(1993年 (1993)
ゴーン・トゥー・スーン
(1993年 (1993)
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ウィル・ユー・ビー・ゼア」(Will You Be There)は、マイケル・ジャクソン1991年に発表した楽曲。作詞・作曲ともジャクソン自身による。アルバムデンジャラス』からの7枚目のシングル・カットである。本作は1993年に公開された映画『フリー・ウィリー』(Free Willy)の主題歌として、1994年MTVムービー・アワード「最優秀映画音楽賞」(Best Song From a Movie)を受賞した。

解説

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この曲では聖歌隊が大きな役割を持ち、壮大で厳粛な雰囲気を作り上げていく。聖歌隊の担当は『Man in the Mirror』(アルバム「バッド」収録曲)にも出演した「アンドレ・クラウチ・シンガーズ」である。10年以上前に『She's Out Of My Life』(アルバム「オフ・ザ・ウォール」収録曲)で弦楽編曲を担当したジョニー・マンデルが、本作のオーケストラ編曲と総指揮を担当した[1]

アルバム・バージョンで7分半を超える長大な曲であることから、シングル・バージョンやショート・フィルムなどでは一部箇所がカットされることも多い。本記事では、最も長いアルバム・バージョンを基に解説する。アルバム・バージョンには前奏(Prelude)があり、ベートーヴェン交響曲第9番の第4楽章合唱部より、最後の部分にあたる“Ihr stürzt nieder, Millionen? …(中略)… Über Sternen muß er wohnen.”を引用している。使用された音源はジョージ・セル指揮のクリーヴランド管弦楽団ソニー・クラシカル)であった[2]。それから聖歌隊による合唱が始まり、ピアノのイントロを経てジャクソンが歌い始める(注:ショートフィルムでは、ベートーヴェンの第9交響曲は“Ihr stürzt nieder”の4音だけを残して「Will You Be There」の画面が現れ、聖歌隊合唱から曲が開始される。「フリー・ウィリー」の映画にも使用されたシングル・バージョンでは聖歌隊合唱もカットされ、ピアノのイントロから始まる)。

曲はニ長調で始まり、単純な音型を繰り返しながら進んでいく。頂点を極めた人間が背負う計り知れない苦しみのゆえに、人間よりもはるかに大きな存在への強い憧れを歌う。それから、曲はジャクソンと聖歌隊の掛け合いに移り、ここからホ長調変ト長調嬰ヘ長調と異名同音調)へと転調を繰り返して、最終的に変イ長調へ落ち着く。その後、聖歌隊合唱と管弦楽伴奏のみによる間奏部分が1分ほど続く(ラジオ・エディットなど短縮された形では、この部分で終える場合がある)。

本作最大の特徴として、曲の最後にジャクソンが自作の詩を朗読する。人生における様々な逆境を並べながら“どんな時も、そこにいてくれますか”という趣旨の詩を朗読する彼は、終始涙声で語っている。

収録曲

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  1. ウィル・ユー・ビー・ゼア(シングル・バージョン、5分22秒)
  2. マン・イン・ザ・ミラー(5分15秒)--アンドレ・クラウチ・シンガーズの聖歌隊が登場する作品。
  3. ガールフレンド(3分04秒)
  4. ウィル・ユー・ビー・ゼア(アルバム・バージョン、7分40秒)

脚注

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  1. ^ ベストアルバム「エッセンシャル・マイケル・ジャクソン」の解説書で一括確認が可能。「オフ・ザ・ウォール」と「バッド」の歌詞解説書でも個々の曲の楽器編成を確認できる
  2. ^ 「デンジャラス」歌詞解説書のクレジット表示による。