TR-1 (ミサイル)
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TR-1 テンプ SS-12 スケールボード | |
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テンプ-S。9P120発射機と9M76ロケットの組み合わせで構成されている。 | |
種類 |
戦域弾道ミサイル 短距離弾道ミサイル |
原開発国 | ソビエト連邦 |
運用史 | |
配備期間 | 1969年 - 1989年 |
配備先 | ソビエト連邦軍 |
開発史 | |
開発者 | ナディラゼ設計局 |
製造業者 | ヴォトキンスク機械製造工場 |
諸元 | |
重量 | 9,700 kg (21,400 lb) |
全長 | 12.4 m (41 ft) |
直径 | 1.01 m (3 ft 4 in) |
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精度 |
750 m (0.47 mi) CEP (SS-12) 370 m (0.23 mi) CEP (SS-22)[1] |
弾頭 | 500 kt 単弾頭 |
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エンジン | 単段式液体燃料ロケット |
誘導方式 | 慣性誘導 |
発射 プラットフォーム | 輸送起立発射機 |
輸送機体 | 輸送起立発射機 |
TR-1 テンプ (ロシア語: Темп-С、Temp-S; 「スピード」の意) は、 冷戦中にソビエト連邦が開発・配備した移動式戦域弾道ミサイルシステムである。NATOコードネームは SS-12 スケールボード。工場名は9M76、GRAUインデックスは9К76である。改良型は当初新型と考えられ、SS-22というNATOコードネームを与えられたが、後に元のSS-12に含められるようになった。1960年代半ばから配備された。
TR-1は戦域司令官に核攻撃能力を与えるための移動式兵器として設計された。R-17 スカッドと同じ輸送起立発射機 (MAZ-543) を使用していたが、発射準備完了後にのみ中央から観音開き式に開かれる保護カバーが追加されていた。1988年から1989年にかけてすべて退役した。
採用国
[編集]- ソビエト連邦
- TR-1を配備したのはソビエト連邦軍のみである。チェコスロバキアのフラニツェ・ナ・モラヴィエに39基、東ドイツにはケーニヒスブリュックに19基、ビショフスヴェルダに8基、ヴァーレンに22基、ヴォクールに5基など、ワルシャワ条約機構加盟国にも展開され[2]、西ドイツ全域、スカンジナビア半島の一部の他、フランスやオランダを射程に収めていた。
関連項目
[編集]- MGM-31パーシング - 同クラスのアメリカの戦域核ミサイル
- ミサイル一覧
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b TR-1 / SS-12 SCALEBOARD. 米国科学者連盟.
- ^ “Treaty between the United States of America and the Union of Soviet Socialist Republics on the Elimination of their Intermediate-Range and Shorter-Range Missiles - Memorandum of Understanding”. State Department web site. November 7, 2013閲覧。
- Hogg, Ian (2000). Twentieth-Century Artillery. Friedman/Fairfax Publishers. ISBN 1-58663-299-X