SIPA S-200
表示
SIPA S-200 ミニジェット
- 用途:軽スポーツ機
- 設計者:イヴ・ガルダン(Yves Gardan)
- 製造者:Société Industrielle Pour l'Aéronautique (SIPA)
- 初飛行:1952年1月12日
- 生産数:7機
SIPA S-200 ミニジェット(SIPA S-200 Minijet)は、1950年代のフランスの複座軽スポーツジェット機である。
設計と開発
[編集]ミニジェットは、エミール・ドヴォワチンが1938年に設立した(Société Industrielle Pour l’Aéronautique (SIPA))により製造された。1951年2月にイヴ・ガルダン(Yves Gardan)によりこの機の設計が始められ、2機の試作機のうちの初号機が1952年1月14日に初飛行を行った[1]。
前量産型の5機のミニジェットが1955年/1956年に完成したが、それ以上の生産計画はキャンセルされた。ミニジェットは、高速短距離連絡機と転換練習機の双方の用途に設計されていた。
ミニジェットは、主翼が肩翼配置で双胴のブームが垂直尾翼とその間を結ぶ水平尾翼を支えていた。キャビンは中央胴体の中に位置し、2名の乗員が並列に座っていた。前ヒンジで全体が開くキャノピーが小さなキャビンへの出入りを容易にしていた。試作2号機は予備の翼端増槽の取り付けポイントを備えていた。ミニジェットはアエロバティックが行える強度を有し、エンジンは推力330 lbのチュルボメカ パラスを1基装備していた[1]。
現存機
[編集]生産されたSIPA S-200 ミニジェットの最後の機体 F-PDHE がパリ北西の(Persan-Beaumont)飛行場にあるCollection Bezardにあり、予約でのみ見学に応じている[2]。別の1機がアメリカ合衆国に現存している。
要目
[編集]- 乗員:2名
- 全長:5.18 m (17 ft 0 in)
- 全幅:8 m (26 ft 3 in)
- 全高:1.78[3] m (5 ft 10 in)
- 翼面積:9.6[3] m² (104 ft²)
- 空虚重量:523 kg (1,153 lb)
- 運用重量:880 kg (1,940 lb)
- エンジン:1 × チュルボメカ パラス 1.5 kN (330 lbf)
- 最大速度:398 km/h (248 mph)
- 巡航速度:358 km/h (223 mph)
- 巡航高度:7,927 m (26,000 ft)
- 航続距離:563 km (350 miles) - 翼端増槽無し
- 上昇率 : 5.75[3] m/s (1,140 ft/min)
出典
[編集]- 脚注
- ^ a b c Green 1956, p. 170
- ^ Ogden 2006, p. 187
- ^ a b c Bridgeman 1956, p. 158
- 参考文献
- Green, William (1956). The Aircraft of the World. Macdonald & Co. (Publishers) Ltd
- Ogden, Bob (2006). Aviation Museums and Collections of Mainland Europe. Air-Britain (Historians) Ltd. ISBN 0-85130-375-7
- Bridgeman, Leonard (1956). Jane's all the world's aircraft 1956-7. Jane's all the world's aircraft Publishing Co. Ltd