AFAA
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The Adult Film Association of America(AFAA)は、アメリカ合衆国で最初のポルノ映画製作者の団体。検閲法と戦い、わいせつ裁判から業界を守る事を意図して組織され、1年ごとに成人映画賞の授賞式を開催した。
沿革
[編集]AFAAは1969年に、アストロ・ジェムコ・フィルム社のサム・チャーノフが初代会長として、カンザスシティ (ミズーリ州) に設立した。他の著名な会長には、1971年に第3代会長に選出され、評議委員長となるまで4回再選された映画プロデューサー、デイヴィッド・F・フリードマン、そしてポルノ女優で雑誌出版者のグロリア・レナードがいる。
AFAAは1976年から1985年まで成人映画賞の授賞式を開いた。当時は類似する賞の中でも最も権威のあるものだったが、年を経るに連れ偏向を指摘されるようになった。特に1983年の『禁芯 (Virginia)』の勝利のために、ますます偏りを責められる事となり[1]、X-Rated Critics Organization (XRCO - 成人映画批評家の団体) が設立されるに至った。成人映画賞の役目は、大半がAVNアワードに取って代わられた。
ポルノビデオの出現で、AFAAは Adult Film and Video Association of America (AFVAA) と名前を改めた。アダルト・エンターテインメントの同業組合としての役割は1991年に組織された表現の自由連合(Free Speech Coalition)によって引き継がれた。FSCはAFAAを最も重要な前身と認めている[2]。
AFAAアワード
[編集]Best Actor(最優秀主演男優)
[編集]- 1976年:ジェイミー・ギリス 『ミスティ・ベートーベン (The Opening of Misty Beethoven)』
- 1977年:ジェイミー・ギリス 『ネイクド・セックス (A Coming of Angels)』
- 1978年:アルド・レイ 『Sweet Savage』
- 1979年:ジェイミー・ギリス 『U.S.A.セックスマシーン (The Ecstasy Girls)』
- 1980年:ジョン・レスリー 『私に汚い言葉を云って (Talk Dirty To Me)』
- 1981年:ジョン・レスリー 『Wicked Sensations』
- 1982年:ジョン・レスリー 『もっと汚い行為(こと)をして (Talk Dirty To Me, Part II)』
- 1983年:ポール・トーマス 『シャナ・グラント/禁芯 (Virginia)』
- 1984年:ジョン・レスリー 『ハリウッド・スキャンダル/悦楽の昼と夜 (Dixie Ray Hollywood Star)』『ワイフ・スペシャル/堕ちる (Every Woman has a Fantasy)』(双方の映画で同時受賞)
- 1985年:ジェリー・バトラー 『Snake Eyes』
Best Actress(最優秀主演女優)
[編集]- 1976年:ジェニファー・ウェルズ 『性熟ジェニファー/ファクスタシー (Little Orphan Sammy)』
- 1977年:ジョージナ・スペルヴィン 『アネット・ヘブンのスパークポルノ (Desires Within Young Girls)』
- 1978年:デザレー・クストー 『スペシャル・マシーン (Pretty Peaches)』(同年ノミネート:ロンダ・ジョー・ペティ)
- 1979年:サマンサ・フォックス 『スワッピング/人妻 (Jack 'n Jill)』
- 1980年:サマンサ・フォックス 『This Lady Is a Tramp』
- 1981年:ジョージナ・スペルヴィン 『The Dancers』
- 1982年:ヴェロニカ・ハート 『ROOM MATES/ブルーコア (Roommates)』
- 1983年:ケリー・ニコルズ 『歓痛する女 (In Love)』
- 1984年:レイチェル・アシュレイ 『ワイフ・スペシャル/堕ちる (Every Woman Has A Fantasy)』
- 1985年:グロリア・レナード 『タブー・アメリカン・スタイル (Taboo, American Style)』(ミニ・シリーズ)
Best Supporting Actor(最優秀助演男優)
[編集]- 1976年:カルロス・トバリナ 『Tell Them Johnny Wadd Is Here』
- 1977年:ジョン・レスリー 『ネイクド・セックス (Coming of Angels)』
- 1978年:ロジャー・ケイン 『Bad Penny』;ジョン・シーマン 『Sweet Savage』
- 1979年:ボビー・アスタイア 『エロ・コレクション/檻の中の淫虐 (People)』
- 1980年:リチャード・パチェコ 『私に汚い言葉を云って (Talk Dirty to Me)』
- 1981年:ロバート・カーマン 『Outlaw Ladies』;リチャード・パチェコ 『先天性アクメニアン (Nothing to hide)』
- 1982年:ジェイミー・ギリス 『ROOM MATES/ブルーコア (Roommates)』
- 1983年:ロン・ジェレミー 『ニンフォマニア/けもの好き (Suzie Superstar)』
- 1984年:ロン・ジェレミー 『All The Way In』
- 1985年:ジョン・レスリー 『タブー・セックス4/錯乱 (Taboo 4)』
Best Supporting Actress(最優秀助演女優)
[編集]- 1976年:ジョージナ・スペルヴィン 『Ping Pong』
- 1977年:アネット・ヘブン 『ネイクド・セックス (A Coming of Angels)』
- 1978年:ジョージナ・スペルヴィン 『メイクラブ/テイク・オフ (Take Off) 』
- 1979年:ジョージナ・スペルヴィン 『U.S.A.セックスマシーン (Esctacy Girls) 』
- 1980年:ジョージナ・スペルヴィン 『激芯/アーバンクライマックス (Urban Cowgirls)』
- 1981年:ホリー・マッコール 『先天性アクメニアン (Nothing To Hide)』
- 1982年:ヴェロニカ・ハート 『ダーティ・リップス/女の欲望 (Foxtrot)』
- 1983年:ケイ・パーカー 『スイート・ヤング・フォクセス (Sweet Young Foxes)』
- 1984年:チェルシー・ブレイク 『A感アクトレス/バック・バイブ (Great Sexpectations)』
- 1985年:リサ・デリュー 『マシュマロ・ウェーブ/巨乳 (Raw Talent)』
Best Director(最優秀監督)
[編集]- 1976年:ヘンリー・パリス 『ミスティ・ベートーベン (The Opening of Misty Beethoven)』
- 1977年:アレックス・デレンジー 『USAスウィンガーセックス (Baby face)』
- 1978年:アーマンド・ウェストン 『メイクラブ/テイク・オフ (Take Off) 』
- 1979年:ヘンリー・パチャード 『バビロン・ピンク (Babylon Pink)』
- 1980年:ジョナサン・ルーカス 『激芯/アーバンクライマックス (Urban Cowgirls)』
- 1981年:アンソニー・スピネリ 『先天性アクメニアン (Nothing to Hide )』
- 1982年:チャック・ヴィンセント 『ROOM MATES/ブルーコア (Roommates)』
- 1983年:ヘンリー・パチャード 『ミス・ジョーンズの背徳2 (The Devil In Miss Jones Part II)』
- 1984年:アンソニー・スピネリ 『ハリウッド・スキャンダル/悦楽の昼と夜 (Dixie Ray Hollywood Star)』
- 1985年:ヘンリー・パチャード 『タブー・アメリカン・スタイル1 (Taboo American Style 1: The Ruthless Beginning)』
Best Film(最優秀作品)
[編集]- 1976年:『ミスティ・ベートーベン (The Opening of Misty Beethoven)』
- 1977年:『アネット・ヘブンのスパークポルノ (Desires Within Young Girls)』
- 1978年:『レディ・ブルー/グレート・ポルノ (Legend of Lady Blue)』
- 1979年:『バビロン・ピンク (Babylon Pink)』
- 1980年:『私に汚い言葉を云って (Talk Dirty to Me)』;『激芯/アーバンクライマックス (Urban Cowgirls)』
- 1981年:『先天性アクメニアン (Nothing to Hide )』
- 1982年:『ROOM MATES/ブルーコア (Roommates)』
- 1983年:『ミス・ジョーンズの背徳2 (The Devil In Miss Jones Part II)』
- 1984年:『ハリウッド・スキャンダル/悦楽の昼と夜 (Dixie Ray Hollywood Star)』
- 1985年:『タブー・アメリカン・スタイル (Taboo American Style)』
Best Screenplay(最優秀脚本)
[編集]- 1976年:『ミスティ・ベートーベン (The Opening of Misty Beethoven)』
- 1977年:『アネット・ヘブンのスパークポルノ (Desires Within Young Girls)』
- 1978年:『レディ・ブルー/グレート・ポルノ (Legend of Lady Blue)』
- 1979年:『U.S.A.セックスマシーン (Esctacy Girls)』
- 1980年:『ダイナミック・ポルノ (The Budding of Brie)』
- 1981年:『The Dancers』
- 1982年:『ROOM MATES/ブルーコア (Roommates)』
- 1983年:『歓痛する女 (In Love)』
- 1984年:『ハリウッド・スキャンダル/悦楽の昼と夜 (Dixie Ray Hollywood Star)』
- 1985年:『マシュマロ・ウェーブ/巨乳 (Raw Talent)』
Best Sex Scene(最優秀セックスシーン)
[編集]- 1983年:『シャナ・グラント/禁芯 (Virginia)』
- 1984年:『Firestorm』
- 1985年:『ニュー・ウェイブ・フッカーズ/序章・禁じられた果実 (New Wave Hookers)』;『Passage Thru Pamela』
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Shauna Grant And The Launching Of The XRCO article by Luke Ford
- ^ History of the Free Speech Coalition
外部リンク
[編集]- Early Porn: Notes on the History of Pornography
- IMDb: Adult Film Association of America Listing of film awards handed out by the association