鬼志別駅
鬼志別駅 | |
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鬼志別駅改札(1989年3月) | |
おにしべつ Onishibetsu | |
◄芦野 (6.3 km) (5.3 km) 小石► | |
所在地 | 北海道宗谷郡猿払村字鬼志別 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 天北線 |
キロ程 | 93.7 km(音威子府起点) |
電報略号 | オニ←ヲニ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1920年(大正9年)11月1日[1] |
廃止年月日 | 1989年(平成元年)5月1日[1] |
備考 | 天北線廃線に伴い廃駅 |
鬼志別駅(おにしべつえき)は、北海道(宗谷支庁)宗谷郡猿払村字鬼志別にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線の駅(廃駅)である。電報略号はオニ。事務管理コードは▲121913[2]。
歴史
[編集]- 1920年(大正9年)11月1日 - 鉄道省宗谷本線浅茅野駅 - 当駅間延伸開通に伴い開業[1][3]。一般駅。
- 1922年(大正11年)11月1日 - 当駅 - 稚内駅(現在の南稚内駅)間延伸開通(宗谷本線全通)に伴い中間駅となる[3]。稚内機関庫鬼志別分庫設置。
- 1930年(昭和5年)4月1日 - 音威子府駅 - 稚内駅間を宗谷本線から分割し線路名を北見線に改称、それに伴い同線の駅となる[3]。
- 1949年(昭和24年)6月1日 - 公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1961年(昭和36年)4月1日 - 線路名を天北線に改称、それに伴い同線の駅となる[3]。
- 1982年(昭和57年)6月1日 - 貨物取扱い廃止[1]。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 荷物取扱い廃止[1]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[1]。
- 1989年(平成元年)5月1日 - 天北線の廃線に伴い廃止となる[1][3]。
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム(片面使用)複合型2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と島式ホーム西側を結んだ構内踏切で連絡していた[4]。駅舎側(北側)ホームが上りの1番線、待合所が設置された[5]島式ホームが下りの2番線となっていた[4]。そのほか1983年(昭和58年)時点では島式ホームの外側に3線を側線として有しており、1番線の音威子府方から分岐し駅舎東側の切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線有していた[4]。
職員配置駅となっており、木造駅舎は構内の北側に位置し1番線ホーム中央部に接していた[4]。
駅名の由来
[編集]当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「オニウシペッ[6]」(川尻に・木が・群生している・川)、「オヌウシペッ[7]」(川口・豊漁・ある・川)のいずれかからとされる[8][9]。
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
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年間 | 1日平均 | |||
1978年(昭和53年) | 174 | [10] |
駅周辺
[編集]猿払村の中心駅。村役場や市街地の最寄り駅のため急行「天北」も停車した。
- 北海道道138号豊富猿払線
- 北海道道1089号猿払鬼志別線 - 一部に天北線廃線跡を転用している。
- 猿払村役場
- 稚内警察署鬼志別駐在所
- 鬼志別郵便局
- 稚内信用金庫鬼志別支店
- 東宗谷農業協同組合(JA東宗谷)猿払支所
- 猿払村立拓心中学校
- 猿払村立鬼志別小学校
- 鬼志別川[11]
駅跡
[編集]2001年(平成13年)時点では「鬼志別バスターミナル」となっていた[12]。また館内の1階に天北線の資料展示室が設けられ、周辺駅の駅名標、乗車券、備品、写真などの天北線関連資料が保存・展示されている[13]。2010年(平成22年)時点[14]、2011年(平成23年)時点[13]でもバスターミナル、展示室ともに同様であった。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、906頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、241頁。doi:10.11501/1873236 。2023年2月11日閲覧。
- ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。
- ^ a b c d 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)190ページより。
- ^ 書籍『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』(著:工藤裕之、北海道新聞社、2011年12月発行)28ページより。
- ^ アイヌ語ラテン翻字: o-ni-us-pet
- ^ アイヌ語ラテン翻字: o-nu-us-pet
- ^ “アイヌ語地名リスト オニシベ~キタ P31-40P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月19日閲覧。
- ^ 「五、 北海道鐵道圖 北見線」『駅名の起源』日本国有鉄道札幌地方営業所、1950年、96頁。doi:10.11501/2503371 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、894頁。doi:10.11501/12065814 。
- ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)17ページより。
- ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVIII』(JTBパブリッシング、2001年8月発行)41-42ページより。
- ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)250-251ページより。
- ^ 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング、2010年4月発行)18ページより。