門倉啓太
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門倉 啓太 六段 | |
---|---|
名前 | 門倉 啓太 |
生年月日 | 1987年6月3日(37歳) |
プロ入り年月日 | 2011年4月1日(23歳) |
棋士番号 | 282 |
出身地 | 東京都豊島区 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 石田和雄九段 |
段位 | 六段 |
棋士DB | 門倉 啓太 |
戦績 | |
一般棋戦優勝回数 | 1回 |
2024年9月26日現在 |
門倉 啓太(かどくら けいた、1987年6月3日 - )は、将棋棋士。石田和雄九段門下。棋士番号は282。東京都豊島区出身。成蹊大学経済学部卒業[1]。既婚[2]。
棋歴
[編集]小学校3年生の時、知り合いのアマチュア強豪に教わり、将棋を始める[3][1]。三段リーグには11期在籍[1]。2010年度後期奨励会三段リーグ最終日は昇級争い上位の12勝4敗で迎えることとなったが、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)のため、対局日が同年3月12日から同年3月23日に延期された[4]。そして当日は1敗後の最終局で勝利し、13勝5敗・1位で四段昇段(プロ入り)を決めた。プロ入り後、第62回NHK杯戦で予選を突破し、対局者として本戦出場を果たす。1回戦では深浦康市に対し、得意の三間飛車で挑んだが敗れた。2017年3月2日、第75期順位戦C級2組で9勝1敗の2位となり、C級1組昇級が決まった。第4回(2019年度)YAMADAチャレンジ杯でベスト4進出。2019年8月18日の公開対局にて、準決勝で藤森哲也、決勝で井出隼平を破り、棋戦初優勝を果たした[5]。
棋風
[編集]得意戦法は振り飛車[3]。先手番では初手▲7八飛戦法を得意としている[6]。実戦での採用のほか、「猫だまし戦法(初手の革命 7八飛車戦法)」として「将棋世界」2013年10月号で解説している。
またプロ棋士として同じ振り飛車党である藤井猛を尊敬しており、藤井が升田幸三賞を受賞した戦法である角交換四間飛車も積極的に採用している。
人物
[編集]- 奨励会三段リーグ在籍時には、NHK杯テレビ将棋トーナメントで記録・秒読み係を務めた。
- アントン・ウィッキーと親戚である[7]。
- 20代の頃から奨励会員の弟子がいる[8]。
- 将棋連盟書道部に所属し部長を務める[9]。※2018年現在
- 2016年、結婚し挙式したことを自身のTwitterで報告[2]。2018年1月、第一子(男児)誕生[10]、2021年10月、第二子(男児)誕生を自身のTwitterで報告した[11]。
- 2019年2月、NHK BSプレミアムのテレビドラマ『盤上のアルファ』第2回にゲスト棋士として加藤一二三とともに出演[12]。
昇段履歴
[編集]昇段規定は、将棋の段級 を参照。
- 2000年 9月 - 6級 = 関東奨励会入会 [3]
- 2001年[13] 3月22日 - 5級
- 2001年 7月 3日 - 4級 [14]
- 2001年10月25日 - 3級 [15]
- 2002年[16] 2月20日 - 2級
- 2002年 5月 9日 - 1級 [16]
- 2003年 9月18日 - 初段 [17]
- 2004年 5月10日 - 二段 [18]
- 2005年 4月 - 三段(第38回奨励会三段リーグ〈2005年度後期〉より三段リーグ参加)[3]
- 2011年 - 四段(第48回奨励会三段リーグ成績1位) = プロ入り 4月 1日[3]
- 2016年11月17日 - 五段(勝数規定/公式戦100勝、通算100勝)[19]
- 2024年 - 六段(勝数規定/五段昇段後公式戦120勝、通算220勝) 9月25日[20][21][注 1]
主な成績
[編集]一般棋戦優勝
[編集]- YAMADAチャレンジ杯 1回(2019年度 = 第4回)
在籍クラス
[編集]→竜王戦と順位戦のクラスについては「将棋棋士の在籍クラス」を参照
開始 年度 |
順位戦 出典[22]
|
竜王戦 出典[23]
| ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
2011 | 70 | C243 | 5-5 | 25 | 6組 | -- | 2-2 | |||||||||||
2012 | 71 | C223 | 4-6 | 26 | 6組 | -- | 4-2 | |||||||||||
2013 | 72 | C230x | 3-7 | 27 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2014 | 73 | C240* | 4-6 | 28 | 6組 | -- | 5-2 | |||||||||||
2015 | 74 | C236* | 4-6 | 29 | 6組 | -- | 5-2 | |||||||||||
2016 | 75 | C237* | 9-1 | 30 | 6組 | -- | 1-2 | |||||||||||
2017 | 76 | C130 | 4-6 | 31 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2018 | 77 | C125 | 3-7 | 32 | 6組 | -- | 1-2 | |||||||||||
2019 | 78 | C131x | 2-8 | 33 | 6組 | -- | 3-2 | |||||||||||
2020 | 79 | C137* | 5-5 | 34 | 6組 | -- | 2-2 | |||||||||||
2021 | 80 | C122 | 7-3 | 35 | 6組 | -- | 5-1 | |||||||||||
2022 | 81 | C107 | 5-5 | 36 | 5組 | -- | 2-2 | |||||||||||
2023 | 82 | C111 | 5-5 | 37 | 5組 | -- | ||||||||||||
2024 | 83 | C117 | 38 | 5組 | -- | |||||||||||||
順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / 降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 |
年度別成績
[編集]年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2011 | 34 | 22 | 12 | 0.6470 | [24] |
2012 | 38 | 19 | 19 | 0.5000 | [25] |
2013 | 34 | 14 | 20 | 0.4117 | [26] |
2014 | 39 | 20 | 19 | 0.5128 | [27] |
2015 | 28 | 12 | 16 | 0.4285 | [28] |
2016 | 34 | 20 | 14 | 0.5882 | [29] |
2017 | 30 | 11 | 19 | 0.3666 | [30] |
2018 | 31 | 13 | 18 | 0.4193 | [31] |
2019 | 32 | 13 | 19 | 0.4062 | [32] |
2020 | 34 | 16 | 18 | 0.4705 | [33] |
2011-2020 (小計) |
334 | 160 | 174 | ||
年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
2021 | 33 | 20 | 13 | 0.6060 | [34] |
2022 | 30 | 15 | 15 | 0.5000 | [35] |
2023 | 32 | 17 | 15 | 0.5312 | [36] |
2021-2023 (小計) |
95 | 52 | 43 | ||
通算 | 429 | 212 | 217 | 0.4941 | [37] |
2023年度まで |
出演
[編集]ウェブテレビ
[編集]テレビドラマ
[編集]- 盤上のアルファ 第2話(2019年2月10日、NHK BSプレミアム) - 原八段 役 ※ドラマ自体の将棋指導も担当[39]
ゲーム
[編集]- 将棋RPG つめつめロード(2016年、DIG、スマートフォン向けゲームアプリ)※声の出演
脚注
[編集]- ^ 日本将棋連盟の「通算成績」(2024年9月25日対局分、未放映のテレビ対局を除く)では、六段昇段の公表時点で「219勝221敗」と表記されたが、この成績には未放送のテレビ棋戦(銀河戦予選、2024年夏実施)の対局成績が除かれている。
出典
[編集]- ^ a b c “大人気! 将棋教室入門編 | プラスワン教育”. sts.riso-plus1.co.jp. 2021年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月17日閲覧。
- ^ a b “門倉啓太Twitter 2016年10月30日”. 2020年12月22日閲覧。
- ^ a b c d e 門倉啓太・阿部光瑠 新四段誕生のお知らせ(日本将棋連盟)
- ^ 大地震における日本将棋連盟の対応(日本将棋連盟)
- ^ “門倉啓太五段が優勝 YAMADAチャレンジ杯|棋戦トピックス|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2020年12月22日閲覧。
- ^ 実戦での採用のほか、「猫だまし戦法(初手の革命 7八飛戦法)」として「将棋世界」2013年 10月号で解説している
- ^ 相崎修司「第29期竜王戦ランキング戦」、『将棋世界』(2017年1月号)、日本将棋連盟 p. 175
- ^ “森下卓九段にインタビュー(5)「どんな相手でもちゃんとやらなければならんぞ」。師匠の花村九段が最後の対局で伝えた教え|将棋コラム|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2020年12月22日閲覧。
- ^ “将棋連盟書道部に潜入インタビュー!プロ棋士はどうやって揮毫を選んでいるのか聞いてみた|将棋コラム|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “門倉啓太Twitter 2018年1月25日”. 2021年1月18日閲覧。
- ^ “門倉啓太Twitter 2021年10月28日”. Twitter. 2021年11月5日閲覧。
- ^ “登場人物(キャスト)”. 盤上のアルファ~約束の将棋~. 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月22日閲覧。
- ^ 「関東奨励会 5級成績」『日本将棋連盟』。2001年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関東奨励会 4級成績」『日本将棋連盟』。2001年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関東奨励会 3級成績」『日本将棋連盟』。2001年12月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ a b 「関東奨励会 1級成績」『日本将棋連盟』。2002年6月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関東奨励会 初段成績」『日本将棋連盟』。2003年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「関東奨励会 二段成績」『日本将棋連盟』。2004年6月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「門倉啓太四段が五段に昇段|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2016年11月21日。
- ^ 「門倉啓太五段が六段に昇段|将棋ニュース」『日本将棋連盟』2024年9月26日。
- ^ 「通算成績(2024年9月25日対局分まで)」『日本将棋連盟』。2024年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。
- ^ 「名人戦・順位戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 「竜王戦」『日本将棋連盟』。
- ^ 2011年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2012年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2013年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2014年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2015年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2016年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2017年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2018年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2019年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2020年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2021年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2022年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 2023年度棋士成績・記録 - 日本将棋連盟
- ^ 通算成績(2024年3月31日対局分まで) - 日本将棋連盟(2024年4月1日時点のアーカイブ)
- ^ ニコファーレ, 【叡王戦開催記念】チーム対抗 詰将棋カラオケ|スケジュール|nicofarre. “【叡王戦開催記念】チーム対抗 詰将棋カラオケ|スケジュール|nicofarre ニコファーレ”. nicofarre.jp. 2018年4月17日閲覧。
- ^ “登場人物(キャスト)”. 盤上のアルファ~約束の将棋~. 2019年1月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月3日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 門倉啓太|棋士データベース|日本将棋連盟
- 門倉啓太 (@k_onyourmark) - X(旧Twitter)