西條奈加
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西條 奈加 (さいじょう なか) | |
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誕生 |
1964年11月9日(60歳) 北海道中川郡池田町 |
職業 | 小説家 |
言語 | 日本語 |
国籍 | 日本 |
最終学歴 | 東京英語専門学校卒業 |
活動期間 | 2005年 - |
ジャンル |
時代小説 ファンタジー ミステリー |
主な受賞歴 |
日本ファンタジーノベル大賞(2005年) 中山義秀文学賞(2012年) 吉川英治文学新人賞(2015年) 細谷正充賞(2018年) 直木三十五賞(2021年) |
デビュー作 | 『金春屋ゴメス』(2005年) |
ウィキポータル 文学 |
西條 奈加(さいじょう なか、1964年11月9日[1] - )は、日本の小説家。
略歴
[編集]1964年、北海道中川郡池田町に生まれる[2]。音更町立下音更小学校・中学校、北海道帯広三条高等学校を経て、東京英語専門学校を卒業[3][4]。貿易会社勤務を経る[1]。
2005年、『金春屋ゴメス』が第17回日本ファンタジーノベル大賞の大賞を受賞し作家デビュー。
主に時代小説を得意とする。初期はファンタジー要素のある時代小説であったが後に一般の時代小説に移行する。
文学賞受賞・候補歴
[編集]太字は受賞
- 2005年 - 『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞(大賞)を受賞[5]。
- 2012年 - 『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞を受賞[6]。
- 2015年 - 『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞を受賞。『六花落々』で第5回本屋が選ぶ時代小説大賞候補。
- 2016年 - 『ごんたくれ』で第5回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)候補。
- 2018年 - 『無暁の鈴』で第1回細谷正充賞を受賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補。
- 2021年 - 『心淋し川』で第164回直木三十五賞を受賞[7][8]、第7回沖縄書店大賞候補、第8回高校生直木賞候補。
作品リスト
[編集]単著
[編集]金春屋シリーズ
[編集]- 金春屋ゴメス(2005年11月 新潮社 / 2008年10月 新潮文庫 / 2022年7月 新潮文庫nex)
- 芥子の花 金春屋ゴメス(2006年9月 新潮社)
- 【改題】異人村阿片奇譚 金春屋ゴメス(2009年5月 新潮文庫)
- 【改題】金春屋ゴメス 芥子の花(2022年8月 新潮文庫nex)
- 金春屋ゴメス 因果の刀(2023年8月 新潮文庫nex)
善人長屋シリーズ
[編集]- 善人長屋(2010年6月 新潮社 / 2012年9月 新潮文庫)
- 収録作品:善人長屋 / 泥棒簪 / 抜けずの刀 / 噓つき紅 / 源平蛍 / 犀の子守歌 / 冬の蟬 / 夜叉坊主の代之吉 / 野州屋の蔵
- 閻魔の世直し 善人長屋(2013年3月 新潮社 / 2015年9月 新潮文庫)
- 大川契り 善人長屋(2014年11月 新潮社 / 2018年7月 新潮文庫)
- 収録作品:泥つき大根 / 弥生鳶 / 兎にも角にも / 子供質 / 雁金貸し / 侘梅 / 鴛鴦の櫛 / 大川契り
神楽坂日記シリーズ
[編集]- 無花果の実のなるころに(2011年2月 東京創元社)
- 【改題】無花果の実のなるころに お蔦さんの神楽坂日記(2013年9月 創元推理文庫)
- 収録作品:罪かぶりの夜 / 蟬の赤 / 無花果の実のなるころに / 酸っぱい遺産 / 果てしのない噓 / シナガワ戦争
- 【改題】無花果の実のなるころに お蔦さんの神楽坂日記(2013年9月 創元推理文庫)
- いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記(2013年11月 東京創元社 / 2016年8月 創元推理文庫)
- みやこさわぎ お蔦さんの神楽坂日記(2016年10月 東京創元社 / 2019年7月 創元推理文庫)
- 収録作品:四月のサンタクロース / みやこさわぎ / 三つ子花火 / アリのままで / 百合の真贋 / 鬼怒川便り / ポワリン騒動
- よろずを引くもの お蔦さんの神楽坂日記(2022年5月 東京創元社)
- 収録作品:よろずを引くもの / ガッタメラータの腕 / いもくり銀杏 / 山椒母さん / 孤高の猫 / 金の兎 / 幸せの形
南星屋シリーズ
[編集]- まるまるの毬(2014年6月 講談社 / 2017年6月 講談社文庫)
- 収録作品:カスドース / 若みどり / まるまるの毬 / 大鶉 / 梅枝 / 松の風 / 南天月
- 亥子ころころ(2019年6月 講談社 / 2022年6月 講談社文庫)
- 収録作品:夏ひすい / 吹き寄せる雲 / つやぶくさ / みめより / 関の戸 / 竹の春 / 亥子ころころ
- うさぎ玉ほろほろ(2022年12月 講談社)
- 収録作品:饅頭くらべ / 母子草 / 肉桂餅 / 初恋饅頭 / うさぎ玉ほろほろ / 石衣 / 願い笹
その他の作品
[編集]- 烏金(2007年7月 光文社 / 2009年12月 光文社文庫)
- 恋細工(2009年4月 新潮社 / 2011年9月 新潮文庫)
- 【改題】千両かざり―女細工師お凜―(2020年9月 新潮文庫)
- はむ・はたる(2009年8月 光文社 / 2012年3月 光文社文庫)
- 収録作品:あやめ長屋の長治 / 猫神さま / 百両の壺 / 子持稲荷 / 花童 / はむ・はたる / 登美の花婿
- 御師弥五郎 お伊勢参り道中記(2010年10月 祥伝社 / 2014年2月 祥伝社文庫)
- 四色(よしき)の藍(2011年5月 PHP研究所 / 2014年11月 PHP文芸文庫)
- 涅槃の雪(2011年9月 光文社 / 2014年8月 光文社文庫)
- 朱龍哭く 弁天観音よろず始末(2012年2月 講談社)
- 【改題】世直し小町りんりん(2015年5月 講談社文庫)
- 千年鬼(2012年6月 徳間書店 / 2015年8月 徳間文庫)
- 収録作品:三粒の豆 / 鬼姫さま / 忘れの呪文 / 隻腕の鬼 / 小鬼と民 / 千年の罪 / 最後の鬼の芽
- 三途の川で落しもの(2013年6月 幻冬舎 / 2016年12月 幻冬舎文庫)
- 上野池之端 鱗や繁盛記(2014年3月 新潮社 / 2016年10月 新潮文庫)
- 収録作品:蛤鍋の客 / 桜楼の女将 / 千両役者 / 師走の雑煮 / 春の幽霊 / 八年桜
- 六花落々(りっかふるふる)(2014年12月 祥伝社 / 2017年10月 祥伝社文庫)
- 睦月童(2015年2月 PHP研究所 / 2018年12月 PHP文芸文庫)
- 収録作品:睦月童 / 狐火 / さきよみ / 魔物 / 富士野庄 / 赤い月 / 睦月神
- ごんたくれ(2015年4月 光文社 / 2018年1月 光文社文庫)
- 秋葉原先留交番ゆうれい付き(2015年10月 KADOKAWA / 2018年4月 角川文庫)
- 九十九藤(2016年2月 集英社 / 2018年9月 集英社文庫)
- 刑罰0号(2016年8月 徳間書店 / 2020年2月 徳間文庫)
- 猫の傀儡(2017年5月 光文社 / 2020年5月 光文社文庫)
- 収録作品:猫の傀儡 / 白黒仔猫 / 十市と赤 / 三日月の仇 / ふたり順松 / 三年宵待ち / 猫町大捕物
- 銀杏手ならい(2017年11月 祥伝社 / 2020年9月 祥伝社文庫)
- 無暁の鈴(2018年5月 光文社 / 2021年4月 光文社文庫)
- 雨上がり月霞む夜(2018年11月 中央公論新社 / 2021年11月 中公文庫)
- 収録作品:紅蓮白峯 / 菊女の約 / 浅時が宿 / 夢応の金鯉 / 修羅の時 / 磯良の来訪 / 邪性の隠 / 紺頭巾 / 幸福論
- 永田町 小町バトル(2019年1月 実業之日本社 / 2021年6月 実業之日本社文庫)
- 隠居すごろく(2019年3月 KADOKAWA / 2022年2月 角川文庫)
- せき越えぬ(2019年11月 新潮社 / 2021年9月 新潮文庫)
- わかれ縁(2020年2月 文藝春秋)
- 【改題】わかれ縁 狸穴屋お始末日記(2023年3月 文春文庫)
- 心淋し川(2020年9月 集英社 / 2023年9月 集英社文庫)
- 収録作品:心淋し川 / 閨仏 / はじめましょ / 冬虫夏草 / 明けぬ里 / 灰の男
- 曲亭の家(2021年4月 角川春樹事務所 / 2023年6月 ハルキ文庫)
- 婿どの相逢席(2021年6月 幻冬舎 / 2024年6月 幻冬舎時代小説文庫)
- 六つの村を越えて髭をなびかせる者(2022年1月 PHP研究所)
- 首取物語(2022年9月 徳間書店)
- とりどりみどり(2023年3月 祥伝社)
- 隠居おてだま(2023年5月 KADOKAWA) - 『隠居すごろく』の続編
- 姥玉みっつ(2024年3月 潮出版社)
- バタン島漂流記(2024年6月 光文社)
アンソロジー
[編集]「」内が西條奈加の作品
- 日本の作家60人 太鼓判!のお取り寄せ(2011年6月 講談社)※エッセイアンソロジー「サワーポメロ」
- 平成二十五年度(59) 代表作時代小説 生きざまに熱き思いを重ね合わせ(2013年6月 光文社)「梅枝」
- 江戸猫ばなし(2014年9月 光文社文庫)「猫の傀儡」
- なさけ 〈人情〉時代小説傑作選(2018年3月 PHP文芸文庫)「善人長屋」
- てしごと 時代小説アンソロジー おんな職人日乗(2020年1月 徳間書店)「姉妹茶屋」
- 【改題】てしごと 時代小説アンソロジー(2022年11月 徳間文庫)
- ねこだまり 〈猫〉時代小説傑作選(2020年2月 PHP文芸文庫)「猫神さま」
- 商売繁盛 時代小説アンソロジー(2020年11月 角川文庫)「千両役者」
- 朝日文庫時代小説アンソロジー なみだ(2021年6月 朝日文庫)「カスドース」
- わらべうた 〈童子〉時代小説傑作選(2021年7月 PHP文芸文庫)「花童」
- ふしぎ 〈霊験〉時代小説傑作選(2021年9月 PHP文芸文庫)「睦月童」
- 朝日文庫時代小説アンソロジー わかれ(2022年3月 朝日文庫)「十市と赤」
- 味比べ 時代小説アンソロジー(2022年3月 角川文庫)「カスドース」
- ぬくもり 〈動物〉時代小説傑作選(2022年11月 PHP文芸文庫)「紅蓮白峯」
- 短編宝箱(2022年11月 集英社文庫)「閨仏」
- 朝日文庫時代小説アンソロジー いのり(2023年5月 朝日文庫)「隻腕の鬼」
- ほろよい読書 おかわり(2023年5月 双葉文庫)「タイムスリップ」
- 時代小説アンソロジー 江戸に花咲く(2024年1月 文春文庫)「祭りぎらい」
- 歴屍物語集成 畏怖(2024年4月 中央公論新社)「土筆の指」
映像化作品
[編集]テレビドラマ
[編集]出典
[編集]- ^ a b 第十七回日本ファンタジーノベル大賞|新潮社
- ^ オーロラ25年6月号 | 北見市立中央図書館
- ^ 西條奈加さん*作家*物語をリアルに肉付け 古里で培った経験が糧 - 北海道新聞帯広支社
- ^ 北海道新聞帯広支社
- ^ 過去の受賞作品|日本ファンタジーノベル大賞|新潮社
- ^ 著者との60分│オンライン書店e-hon
- ^ “直木賞に西條奈加さんの「心淋し川」”. NHKニュース. 日本放送協会 (2021年1月20日). 2021年1月20日閲覧。
- ^ “第164回芥川賞に宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」、直木賞は西條奈加さん「心淋し川」”. 好書好日 (2021年2月10日). 2021年2月17日閲覧。
- ^ “中田青渚、連ドラ初主演!「善人長屋」で溝端淳平×吉田鋼太郎×高島礼子と共闘”. 映画.com. (2022年3月22日) 2022年10月10日閲覧。