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芒種

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

芒種(ぼうしゅ)は、二十四節気の第9。五月節(旧暦4月後半から5月前半)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が75のときで6月6日ごろ。ではそれが起こるだが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から11/24年(167.40日目で6月7日ごろ)。

期間としての意味もあり、この日から、次の節気の夏至前日までである。

季節

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(のぎ 、イネ科植物の果実を包む(えい)すなわち稲でいう籾殻にあるとげのような突起)を持った植物の種をまくころ。『暦便覧』には「芒(のぎ)ある穀類、稼種する時なり」と記されている。実際には、現在の種まきはこれよりも早い。

西日本では梅雨入りのころ。沖縄県では小満から芒種が梅雨の時期に当たり、梅雨のことを沖縄方言で「小満芒種(すーまんぼーすー)」と言う。

日付

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定気法による芒種の瞬間(世界時、UT)と、日本中国での芒種日の日付は表のとおり。日本における時刻はこの表の9時間後[1][2]、中国では8時間後となり、世界時15時台の2国の日付は異なる。

日時 (UT) 日本 中国
1966年 6月6日03:50 6月6日 6月6日
1967年 6月6日09:36 6月6日 6月6日
1968年 6月5日15:19 6月6日 6月5日
1969年 6月5日21:12 6月6日 6月6日
1970年 6月6日02:52 6月6日 6月6日
1971年 6月6日08:29 6月6日 6月6日
1972年 6月5日14:22 6月5日 6月5日
1973年 6月5日20:07 6月6日 6月6日
1974年 6月6日01:52 6月6日 6月6日
1975年 6月6日07:42 6月6日 6月6日
1976年 6月5日13:31 6月5日 6月5日
1977年 6月5日19:32 6月6日 6月6日
1978年 6月6日01:23 6月6日 6月6日
1979年 6月6日07:05 6月6日 6月6日
1980年 6月5日13:04 6月5日 6月5日
1981年 6月5日18:53 6月6日 6月6日
1982年 6月6日00:36 6月6日 6月6日
1983年 6月6日06:26 6月6日 6月6日
1984年 6月5日12:09 6月5日 6月5日
1985年 6月5日18:00 6月6日 6月6日
1986年 6月5日23:44 6月6日 6月6日
1987年 6月6日05:19 6月6日 6月6日
1988年 6月5日11:15 6月5日 6月5日
1989年 6月5日17:05 6月6日 6月6日
1990年 6月5日22:46 6月6日 6月6日
1991年 6月6日04:38 6月6日 6月6日
1992年 6月5日10:22 6月5日 6月5日
1993年 6月5日16:15 6月6日 6月6日
1994年 6月5日22:05 6月6日 6月6日
1995年 6月6日03:42 6月6日 6月6日
1996年 6月5日09:41 6月5日 6月5日
1997年 6月5日15:33 6月6日 6月5日
1998年 6月5日21:13 6月6日 6月6日
1999年 6月6日03:09 6月6日 6月6日
2000年 6月5日08:59 6月5日 6月5日
2001年 6月5日14:54 6月5日 6月5日
2002年 6月5日20:45 6月6日 6月6日
2003年 6月6日02:20 6月6日 6月6日
2004年 6月5日08:14 6月5日 6月5日
2005年 6月5日14:02 6月5日 6月5日
2006年 6月5日19:37 6月6日 6月6日
2007年 6月6日01:27 6月6日 6月6日
2008年 6月5日07:12 6月5日 6月5日
2009年 6月5日12:59 6月5日 6月5日
2010年 6月5日18:49 6月6日 6月6日
2011年 6月6日00:27 6月6日 6月6日
2012年 6月5日06:26 6月5日 6月5日
2013年 6月5日12:23 6月5日 6月5日
2014年 6月5日18:03 6月6日 6月6日
2015年 6月5日23:58 6月6日 6月6日
2016年 6月5日05:49 6月5日 6月5日
2017年 6月5日11:36 6月5日 6月5日
2018年 6月5日17:29 6月6日 6月6日
2019年 6月5日23:06 6月6日 6月6日
2020年 6月5日04:58 6月5日 6月5日
2021年 6月5日10:52 6月5日 6月5日
2022年 6月5日16:26 6月6日 6月6日
2023年 6月5日22:18 6月6日 6月6日
2024年 6月5日04:10 6月5日 6月5日
2025年 6月5日09:56 6月5日 6月5日
2026年 6月5日15:48 6月6日 6月5日
2027年 6月5日21:25 6月6日 6月6日
2028年 6月5日03:15 6月5日 6月5日
2029年 6月5日09:09 6月5日 6月5日
2030年 6月5日14:43 6月5日 6月5日
2031年 6月5日20:34 6月6日 6月6日
2032年 6月5日02:27 6月5日 6月5日
2033年 6月5日08:12 6月5日 6月5日
2034年 6月5日14:05 6月5日 6月5日
2035年 6月5日19:49 6月6日 6月6日
2036年 6月5日01:46 6月5日 6月5日
2037年 6月5日07:45 6月5日 6月5日
2038年 6月5日13:24 6月5日 6月5日
2039年 6月5日19:14 6月6日 6月6日
2040年 6月5日01:07 6月5日 6月5日
2041年 6月5日06:48 6月5日 6月5日
2042年 6月5日12:37 6月5日 6月5日
2043年 6月5日18:17 6月6日 6月6日
2044年 6月5日00:02 6月5日 6月5日
2045年 6月5日05:55 6月5日 6月5日
2046年 6月5日11:31 6月5日 6月5日
2047年 6月5日17:19 6月6日 6月6日
2048年 6月4日23:17 6月5日 6月5日
2049年 6月5日05:02 6月5日 6月5日
2050年 6月5日10:53 6月5日 6月5日
2051年 6月5日16:39 6月6日 6月6日
2052年 6月4日22:28 6月5日 6月5日
2053年 6月5日04:26 6月5日 6月5日
2054年 6月5日10:06 6月5日 6月5日
2055年 6月5日15:54 6月6日 6月5日
2056年 6月4日21:51 6月5日 6月5日
2057年 6月5日03:35 6月5日 6月5日
2058年 6月5日09:23 6月5日 6月5日
2059年 6月5日15:11 6月6日 6月5日
2060年 6月4日21:00 6月5日 6月5日

グレゴリオ暦

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グレゴリオ暦による17世紀から24世紀までの日本の芒種は表のとおり[3][4][5]

2024年の芒種は6月5日[更新]

365日からの超過分が毎年蓄積し、4年に一度閏年でリセットされる様子がわかる(芒種は閏日の挿入される2月末日より後のため、4で割り切れる年が先頭)。 殆どが6月5日6月6日のいずれか。1935年までは6月7日もあった。稀に6月4日になることも(2092年2096年)。

年を4で割った余り 確定困難な(日を跨ぐ)年
0 1 2 3 真夜中の前後10分
1583年 - 1611年 6日 6日 6日 6日 1608(5-6日),
1612年 - 1639年 5日 6日 6日 6日 1637(5-6日),
1640年 - 1667年 5日 5日 6日 6日
1668年 - 1695年 5日 5日 5日 6日 1670(5-6日),
1696年 - 1699年 5日 5日 5日 5日 1699(5-6日),
1700年 - 1731年 6日 6日 6日 6日 1728(5-6日),
1732年 - 1759年 5日 6日 6日 6日
1760年 - 1787年 5日 5日 6日 6日
1788年 - 1799年 5日 5日 5日 6日 1790(5-6日),
1800年 - 1815年 6日 6日 6日 7日
1816年 - 1851年 6日 6日 6日 6日 1819(6-7日),
1852年 - 1879年 5日 6日 6日 6日
1880年 - 1899年 5日 5日 6日 6日
1900年 - 1907年 6日 6日 7日 7日
1908年 - 1935年 6日 6日 6日 7日 1910(6-7日),
1936年 - 1971年 6日 6日 6日 6日 1939(6-7日),
1972年 - 1999年 5日 6日 6日 6日
2000年 - 2027年 5日 5日 6日 6日 2001(5-6日),
2028年 - 2059年 5日 5日 5日 6日
2060年 - 2091年 5日 5日 5日 5日
2092年 - 2099年 4日 5日 5日 5日
2100年 - 2119年 5日 6日 6日 6日
2120年 - 2147年 5日 5日 6日 6日
2148年 - 2179年 5日 5日 5日 6日 2150(5-6日), 2179(5-6日),
2180年 - 2199年 5日 5日 5日 5日
2200年 - 2211年 6日 6日 6日 6日
2212年 - 2239年 5日 6日 6日 6日
2240年 - 2267年 5日 5日 6日 6日 2241(5-6日),
2268年 - 2299年 5日 5日 5日 6日
2300年 - 2331年 6日 6日 6日 6日
2332年 - 2359年 5日 6日 6日 6日
2360年 - 2391年 5日 5日 6日 6日 2390(5-6日),
2392年 - 2399年 5日 5日 5日 6日

七十二候

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芒種の期間の七十二候は以下の通り。

初候
螳螂生(とうろう しょうず) : 螳螂が生まれ出る(日本・中国)
次候
腐草為蛍(ふそう ほたると なる) : 腐った草が蒸れになる(日本)
鵙始鳴(もず はじめて なく) : が鳴き始める(中国)
末候
梅子黄(うめのみ き なり) : の実が黄ばんで熟す(日本)
反舌無声(はんぜつ こえ なし) : 反舌鳥が鳴かなくなる(中国)

前後の節気

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小満芒種夏至

脚注

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  1. ^ 国立天文台 暦要項 各年版より世界時換算(1984年 - 2016年)
  2. ^ 2009年版より理論が更新されているが、「分」の精度でほとんど違いはない。
  3. ^ 現代の天体力学による位置推算のため、過去の暦の記述とは必ずしも一致しない(代わりに分単位の精度がある)。 将来の見積もりについては(主に閏秒の不確かさから)日付が前後する恐れがある(10分の誤差を見込んだが、表の末尾では恐らく不足)。
  4. ^ JPL HORIZONS Web-Interface(2015年8月22日 Ver 3.9.8)取得後 TT→UT変換
  5. ^ NASAによるΔTの解説計算式