舞台裏映像
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舞台裏映像(ぶたいうらえいぞう、behind-the-scenes 、BTS)とは映画において、「メイキング映像、making-of」や「撮影現場映像、the set」、「撮影中映像、on the set」とも呼ばれ、映画やテレビ番組の制作風景を撮影したドキュメンタリー映画の一種である。
このような映像は販促ツール(劇場公開と同時に上映される映像集や、あるいは映画のDVDやブルーレイの特典映像)として主に使用されるため、EPK(電子プレスキット、electronic press kit)ビデオと呼ばれることもある。
歴史
[編集]DVDの特典として、より短い舞台裏のドキュメンタリー映像がよく使われているが、これは映画の内容や制作方法、撮影スタッフのクレジットなどを知ることができるからである。時折、ジョークとして「メイキング・オブ・ザ・メイキング(making of the making-of)」を収録した映像もある[1]。また、映画のプロモーションの一環として、テレビで放送されることもある。
長編映画のメイキング映像の例
[編集]- 『Burden of Dreams』:『フィツカラルド』のメイキング映画[2]。
- 『ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録』:『地獄の黙示録』のメイキング映画[3]。
- 『ロスト・イン・ラ・マンチャ』:何度も暗礁に乗り上げた作品である『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』のメイキング・ドキュメンタリーで、結局、15年以上経ってから完成した[4]。
関連項目
[編集]- 開発地獄
- ディレクターズ・カット
- クライテリオン・コレクション – 重要な映画作品や人気映画作品の特典映像に特化したホームメディア会社。
脚注
[編集]- ^ “Special Features: DVD Extras” (英語). Videomaker.com 2017年7月11日閲覧。
- ^ Burden of Dreams (1982)|The Criterion Collection
- ^ Hearts Of Darkness - Trailer – YouTube
- ^ Lost in La Mancha | Film | The Guardian
参考文献
[編集]- Robinet, Fabrice (2018年4月6日). “Oh for the Days of the Making-Of Featurette — Seriously”. The New York Times. ISSN 0362-4331