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第1航空群

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第1航空群
第1航空群ロゴマーク
創設 1953年(昭和28年)12月1日(鹿屋航空隊)
再編成 1961年(昭和36年)9月1日(第1航空群:改編)
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 海上自衛隊
部隊編制単位
兵種/任務 対艦・対潜航空部隊
所在地 鹿児島県 鹿屋市
上級単位 航空集団
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第1航空群(だいいちこうくうぐん、英称:Fleet Air Wing 1 )とは、海上自衛隊航空集団隷下の航空部隊(航空群)の一つであり鹿屋航空基地鹿児島県鹿屋市)に配備されている。群司令は海将補(二)をもって充てられている[1]

沿革

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第1航空群司令部庁舎(2015年3月から使用開始)
旧司令部庁舎(鹿屋海軍航空隊時代の建物を2015年まで使用)
※ 第1飛行隊は「第1航空隊」に、第3飛行隊は「第3航空隊」に改編。
※ 改編時の編成(司令部・第1航空隊(P2V-7×8機)・第3航空隊(P2V-7×6機)・第1支援整備隊・鹿屋航空基地隊)。
  • 1962年(昭和37年)9月1日:第3航空隊が第4航空群隷下に編成替え。
  • 1970年(昭和45年)4月23日:第1航空隊にP-2J哨戒機が配備開始。
  • 1971年(昭和46年)2月27日:第1航空群でのP2V-7の運用が終了。
  • 1973年(昭和48年)3月1日第3航空群が廃止となり、同群隷下の「第11航空隊」(S2F-1)を編入。
  • 1984年(昭和59年)3月30日:S2F-1が全機退役し、第11航空隊が廃止。
  • 1987年(昭和62年)12月1日:鹿屋教育航空群及び同群隷下の第203教育航空隊が廃止となり、同隊所属のP-2Jにより「第7航空隊」を新編。
  • 1989年(平成元年)7月10日:第1航空隊にP-3C哨戒機が配備開始。
  • 1991年(平成03年)7月29日:第7航空隊にP-3Cが配備開始。
  • 1994年(平成06年)5月26日:第7航空隊所属のP-2Jが退役し、P-2Jが全機除籍。
  • 1998年(平成10年)12月8日:補給整備部門の組織改編により第1支援整備隊を「第1整備補給隊」に改編。
  • 2008年(平成20年)3月26日:体制移行による部隊改編。
  1. 第1航空隊、第7航空隊を廃止、統合し「第1航空隊」を新編。
  2. 鹿屋救難飛行隊第22航空群隷下に編入され「第72航空隊鹿屋航空分遣隊」に改編。
  1. 教育航空集団直轄の第211教育航空隊の第211列線整備隊の一部[注 1]及び第1航空隊の第1列線整備隊と第1整備補給隊の第11検査隊及び第12検査隊を廃止、統合し第1整備補給隊に「第11機側整備隊」及び「第12機側整備隊」が新編[3]
  2. 鹿屋航空基地隊の警衛隊、運航隊地上救難班、管理隊車両班が統合され「鹿屋航空警備隊」に改編[3]
  • 2019年(令和元年)7月29日:第1航空隊にP-1哨戒機が配備。

司令部編成

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司令部は、鹿屋航空基地に設置されている。

部隊編成

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地上滑走する第1航空隊のP-3C哨戒機とP-1哨戒機
  • 第1航空隊鹿屋航空基地
    • 隊本部
    • 第11飛行隊・第12飛行隊:P-1(コールサイン "JUPITER")
  • 第1整備補給隊(鹿屋航空基地
    • 隊本部
    • 第1航空機整備隊
    • 第1電子整備隊
    • 第1武器整備隊
    • 第11機側整備隊
    • 第12機側整備隊
    • 第1補給隊
  • 鹿屋航空基地隊(鹿屋航空基地
    • 隊本部
    • 鹿屋管理隊
    • 鹿屋航空警備隊
    • 鹿屋運航隊
    • 鹿屋経理隊
    • 鹿屋厚生隊
    • 鹿屋航空衛生隊

主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第1航空群司令 海将補 大西哲 2023年08月29日 防衛監察本部監察官
首席幕僚 1等海佐 小俣泰二郎 2023年12月01日 第3航空隊司令
第1航空隊司令 1等海佐 片山稔文 2024年08月15日 第203教育航空隊司令
第1整備補給隊司令 1等海佐 藤本好央 2022年12月01日 海上自衛隊第3術科学校教育第1部長
鹿屋航空基地隊司令 1等海佐 牛若健悟 2023年03月01日 海上幕僚監部総務部総務課総務調整官
→2023.1.10 航空集団司令部勤務
歴代の第1航空群司令(特記ない限り海将補
氏名 在任期間 出身校・期 前職 後職 備考
鹿屋航空隊司令(佐世保地方隊隷下)
01 相生高秀 1953.12.1 - 1955.8.15 海兵59期 訓練飛行隊群司令 就任時2等警備正
1954.8.1 1等海佐昇任
02 十川 潔 1955.8.16 - 1957.7.31 海兵55期 海上幕僚監部防衛部防衛課長 統合幕僚会議事務局第3班長
03 寺井義守 1957.8.1 - 1958.5.31 海兵54期・
海大36期
佐世保地方総監 横須賀地方総監
04 山田龍人 1958.6.1 - 1960.7.31 海兵58期 大村航空隊司令 海上自衛隊幹部学校
自衛艦隊司令部付
→1961.9.1 航空集団司令官
就任時1等海佐
1959.2.1 海将補昇任
05 武田新太郎 1960.8.1 - 1961.8.31 神戸高等商船 徳島航空隊司令
→1959.7.14 大阪基地隊付
→1960.7.14 鹿屋航空隊付
第1航空群司令 就任時1等海佐
1960.9.1 海将補昇任
第1航空群司令(航空集団隷下)
01 武田新太郎 1961.9.1 - 1962.6.30 神戸高等商船 鹿屋航空隊司令 佐世保地方副総監
02 岡本晴年 1962.7.1 - 1963.4.30 海兵60期 第21航空群司令 教育航空集団司令
兼 岩国教育航空群司令
03 伊吹正一 1963.5.1 - 1964.7.15 海兵62期 海上幕僚監部監察官代理
→1963.4.1 海上幕僚監部付
海上幕僚監部監察官 就任時1等海佐
1963.7.1 海将補昇任
04 阿部平次郎 1964.7.16 - 1966.5.15 海兵61期 第4航空群司令 海上幕僚監部付
→1966.7.1 退職
05 安藤信雄 1966.5.16 - 1967.12.15 海兵65期 海上幕僚監部防衛部教育第2課長 海上幕僚監部防衛部付
→1968.1.1 防衛部副部長
就任時1等海佐
1966.7.1 海将補昇任
06 武田茂樹 1967.12.16 - 1969.11.30 海兵65期 第21航空群司令 海上幕僚監部付
→1969.12.31 退職
07 薬師寺一男 1969.12.1 - 1971.7.1 海兵66期 1971.7.1 死去
08 肥田眞幸 1971.7.5 - 1972.12.15 海兵67期 第4航空群司令 教育航空集団司令官
09 石田鏡三 1972.12.16 - 1974.2.28 海兵69期 小月教育航空群司令 海上幕僚監部付
→1974.7.1 退職
就任時1等海佐
1973.1.1 海将補昇任
10 赤塚一男 1974.3.1 - 1976.6.30 海兵71期 航空集団司令部幕僚長 海上幕僚監部付
→1976.9.1 停年退官
11 平野律朗 1976.7.1 - 1978.3.15 海兵72期 鹿屋教育航空群司令 海上幕僚監部付
→1978.7.1 退職
12 土橋琢治 1978.3.16 - 1980.2.14 海兵74期 海上幕僚監部防衛部副部長 教育航空集団司令官
13 小崎啓介 1980.2.15 - 1980.7.31 第31航空群司令
14 三宅歳行 1980.8.1 - 1981.12.1 沖縄航空隊司令 呉地方総監部付
→1981.12.28 退職
15 鈴木 真 1981.12.2 - 1983.12.19 海兵73期 下総教育航空群司令 横須賀地方総監部幕僚長
16 武内 淳 1983.12.20 - 1985.2.28 東京水産大
4期幹候
海上幕僚監部付
→1985.3.30 退職
17 伊藤達二 1985.3.1 - 1987.3.26 防大2期 小月教育航空群司令 海上自衛隊幹部候補生学校長
18 猪狩 眞 1987.3.27 - 1988.12.14 防大4期 海上幕僚監部調査部調査第1課長 海上幕僚監部調査部長
19 松本哲雄 1988.12.15 - 1990.3.15 防大5期 海上自衛隊幹部学校教育部長 第4航空群司令
20 夏川和也 1990.3.16 - 1991.3.15 防大6期 航空集団司令部幕僚長 海上幕僚監部人事教育部長
21 石神庚一 1991.3.16 - 1992.3.15 防大7期 第51航空隊司令 海上幕僚監部監察官
22 松村清人 1992.3.16 - 1993.3.31 防大6期 第2航空群司令 海上自衛隊幹部候補生学校長
23 石川亨 1993.4.1 - 1995.6.29 防大11期 海上幕僚監部防衛部防衛課長 海上幕僚監部防衛部長
24 吉原征義 1995.6.30 - 1997.6.30 防大11期 教育航空集団司令部幕僚長 大湊地方総監部幕僚長 就任時1等海佐
1995.12.15 海将補昇任
25 高橋 亨 1997.7.1 - 1999.3.28 神奈川大
21期幹候
海上幕僚監部装備体系課長 航空集団司令部幕僚長
26 小林秀至 1999.3.29 - 2001.3.26 防大15期 海上幕僚監部監理部総務課長 阪神基地隊司令
27 荒川堯一 2001.3.27 - 2002.3.21 防大16期 第4航空群司令 自衛艦隊司令部幕僚長
28 松岡貞義 2002.3.22 - 2003.3.26 防大18期 航空集団司令部幕僚 第31航空群司令
29 志賀洋介 2003.3.27 - 2005.7.27 防大16期 第4航空群司令 阪神基地隊司令
30 大谷祥治 2005.7.28 - 2007.7.2 防大21期 航空集団司令部幕僚長 海上幕僚監部指揮通信情報部長
31 坂田竜三 2007.7.3 - 2009.7.20 防大26期 海上幕僚監部防衛部防衛課長 統合幕僚監部指揮通信システム部長
32 池 太郎 2009.7.21 - 2011.8.4 防大27期 航空集団司令部幕僚長 舞鶴地方総監部幕僚長
33 出口佳努 2011.8.5 - 2012.7.25 岡山大
37期幹候
海上幕僚監部防衛部防衛課長 防衛監察本部監察官
34 杉本孝幸 2012.7.26 - 2013.8.21 防大29期 航空集団司令部幕僚長
35 園田直紀 2013.8.22 - 2015.8.3 防大31期 第31航空群司令
36 市田 章 2015.8.4 - 2017.3.26 防大33期 第5航空群司令部首席幕僚 第5航空群司令
37 中村敏弘 2017.3.27 - 2018.7.31 防大32期 海上幕僚監部指揮通信情報部
情報課長
第5航空群司令 就任時1等海佐
2017.8.1 海将補昇任
38 川村伸一 2018.8.1 - 2020.12.21 中央大
44期幹候
統合幕僚監部運用部運用第3課長 統合幕僚学校副校長
39 藤原直哉 2020.12.22 - 2023.8.28 防大39期 統合幕僚監部運用部運用第3課長 航空集団司令部幕僚長
40 大西 哲 2023.8.29 - 防大34期 防衛監察本部監察官

脚注

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注釈

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  1. ^ 残りは新編成の第211教育航空隊第211列線整備隊として残置[2]

出典

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  1. ^ 自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第18条の5”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2020年1月4日閲覧。
  2. ^ 航空隊等の内部組織に関する達平成10年海上自衛隊達第32号
  3. ^ a b 鹿屋航空基地ホームページ 部隊紹介

外部リンク

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