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真皮

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

真皮(しんぴ、: Dermis)は、表皮皮下組織の間の乳頭層と真皮網状層から構成される皮膚の層[1]で、繊維性結合組織から構成される。真皮の約70%をコラーゲンで占め、他に弾性線維エラスチン)、細胞外マトリックス(以前は基質と呼ばれていた)、ヒアルロン酸といった線維から構成される[2]

これら線維が古くなり弾力を失うことがの最大の原因である。

皮革は動物の真皮を加工したものである。

表皮は外胚葉性の組織であるが、真皮は中胚葉由来であり、体節から分化する。

体の部位によって異なるものの、人間皮膚における真皮は約2㎜の厚さであり、さらに、真皮には血管リンパ管汗腺などの器官が存在する[3]

人間

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画像

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脚注

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  1. ^ James, William; Berger, Timothy; Elston, Dirk (2005). Andrews' Diseases of the Skin: Clinical Dermatology (10th ed.). Saunders. Pages 1, 11-12. ISBN 0721629210.
  2. ^ Marks, James G; Miller, Jeffery (2006). Lookingbill and Marks' Principles of Dermatology (4th ed.). Elsevier Inc. Page 8-9. ISBN 1-4160-3185-5.
  3. ^ reserved, Copyright © Kao Corporation All rights. “花王 | スキンケアナビ | 真皮の構造と働き”. www.kao.com. 2021年2月26日閲覧。