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番屋ノ沢仮乗降場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
番屋ノ沢仮乗降場
ばんやのさわ
Banyanosawa
力昼 (2.1 km)
(6.6 km) 古丹別
所在地 北海道苫前郡苫前町字力昼
北緯44度13分36秒 東経141度39分51秒 / 北緯44.22667度 東経141.66417度 / 44.22667; 141.66417
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 35.1* km(留萠起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1955年昭和30年)3月26日
廃止年月日 1987年昭和62年)3月30日
備考 羽幌線廃線に伴い廃駅
*キロ程は、実キロ
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1977年の番屋ノ沢仮乗降場と周囲約500m範囲。右が羽幌方面。海岸より500m程内陸に入った位置で、周囲には家が多く、ホームへの小道の途中に紺色の屋根の、一般駅の駅舎と遜色の無い大きさを持つ待合室が見える。ホームは一般駅よりは短いが、仮乗降場としては長い方。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

番屋ノ沢仮乗降場(ばんやのさわかりじょうこうじょう)は、かつて北海道留萌管内苫前郡苫前町字力昼に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線仮乗降場廃駅)である。羽幌線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)3月30日に廃止となった。

歴史

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力昼駅は力昼集落から大きく外れた場所に置かれており、乗客の便を図るため集落に近い場所に当仮乗降場が設置された。そのため仮乗降場でありながら利用客は力昼駅よりも多かったとされ、ホームも土盛りで乗車券簡易委託販売があった。

鉄道研究家の池田光雅は訪れたときの様子を次のように記している[1]

まだ羽幌線にSLが走っていた頃のこと、力昼という駅に降り立つと、駅前は閑散として雑貨屋とて見当らない。次に臨時乗降場・番屋ノ沢があるのは知っていたので、降りたばかりのディーゼルカーに飛び乗った。驚いたことに集落はそちらにあり、切符を売る民間委託の小屋と待合室がある。SLを待つ間、ストーブにあたりながら来意を告げると、それは遠い所からよく来たと、お茶とタクアンをすすめられ、無人の吹きっさらしを覚悟していただけに感激した覚えがある。 — 池田光雅、『北海道・鉄道の旅』(宮脇, 俊三 編『北海道』 3巻、桐原書店〈ローカル線をゆく〉、1982年6月19日、134-149頁。 所収)

年表

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駅名の由来

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当仮乗降場の所在地附近を流れる番屋の沢川より[2][3]。当地から少し南の現小平町内にある鰊番屋、花田屋番屋に由来する名称である[3]

駅構造

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廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(幌延方面に向かって右手側)に存在した[4]。仮乗降場ながら駅舎を有しており、駅舎入口には「番屋ノ沢(力昼)乗降場」と表記されていた[4]

駅周辺

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駅跡

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廃止後、しばらくは廃墟となった状態で駅施設が残されていたが撤去され、2017年(平成29年)時点では空き地となっている。

隣の駅

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日本国有鉄道
羽幌線
力昼駅 - 番屋ノ沢仮乗降場 - 古丹別駅

脚注

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  1. ^ 宮脇, 俊三 編『北海道』 3巻、桐原書店〈ローカル線をゆく〉、1982年6月19日、134-149頁。 
  2. ^ a b c 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 174. ISBN 4-89391-549-5 
  3. ^ a b 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、131頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  4. ^ a b 書籍『追憶の鉄路 北海道廃止ローカル線写真集』(著:工藤裕之、北海道新聞社2011年12月発行)82-83ページより。

関連項目

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