コンテンツにスキップ

牟礼駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
牟礼駅
駅舎(2021年8月)
むれ
MURE
豊野 (7.8 km)
(6.5 km) 古間
地図
長野県上水内郡飯綱町栄町492-2[2][3][4]
北緯36度45分11.28秒 東経138度14分49.15秒 / 北緯36.7531333度 東経138.2469861度 / 36.7531333; 138.2469861座標: 北緯36度45分11.28秒 東経138度14分49.15秒 / 北緯36.7531333度 東経138.2469861度 / 36.7531333; 138.2469861
所属事業者 しなの鉄道[1]
所属路線 北しなの線[1]
キロ程 18.6 km(長野起点)
電報略号 ムレ[2]
駅構造 地上駅[4]
ホーム 2面2線[2][3]
乗車人員
-統計年度-
492人/日(降車客含まず)
-2020年-
開業年月日 1888年明治21年)5月1日[2][3][5]
備考
テンプレートを表示

牟礼駅(むれえき)は、長野県上水内郡飯綱町栄町[2]にある、しなの鉄道北しなの線である[4]

歴史

[編集]

駅構造

[編集]

相対式ホーム2面2線を有する地上駅[2]。両ホームは跨線橋で連絡している[4]木造駅舎を備える。

2015年の北陸新幹線開通に伴う移管が行われるまではJR東日本豊野駅管理の業務委託駅[10]みどりの窓口が設置されていた[2][3]。移管後は飯綱町に委託されている[6]

以前上下線ホームには国鉄民営化後にJR東日本長野支社が打出した「一駅一名物」の産物として、飯縄山飯縄三郎天狗伝説にちなんだ大天狗像があり駅のシンボルだったが[11]、老朽化により2006年に上りホーム像[注釈 1]が、2017年11月までに下りホーム像が撤去[12]された。なお下りホーム像の跡地には同年12月、新たなシンボルとして美術家田窪恭治によるリンゴをモチーフにした陶板画モニュメントが設置された[13]

なお、当駅には発車ベル設備がある。

のりば

[編集]
番線 路線 方向 行先
1 北しなの線 下り 妙高高原方面
2 上り 長野方面
  • 番線番号はしなの鉄道への移管の際に改めて設定された。
  • 以前は、上下線間に中線があり列車待避に使用されていたが、一部撤去されている[3]

駅舎・跨線橋

[編集]
  • 駅舎1922年大正11年)11月に建設されたもの[14]
  • 跨線橋1900年(明治33年)の建設で、現用の駅構内の跨線橋としては国内最古級といわれ[注釈 2]1956年5月にそれまで豊野駅で使用されていたものを移築した[15]という。橋脚には「鉄道作業局 新橋工場製造 明治三十三年」 と陽鋳された銘板があり、通路の骨組みには古いレールが使われている[16]

利用状況

[編集]

「長野県統計書」によると、2020年度(令和2年度)の1日平均乗車人員492人である[長野県 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。なお、2000年度(平成12年度)- 2014年度(平成26年度)の統計はJR東日本時代のものである。また、2014年度(平成26年度)と2015年度(平成27年度)の統計は非公表である。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 1,090 [JR東 1]
2001年(平成13年) 1,036 [JR東 2]
2002年(平成14年) 1,017 [JR東 3]
2003年(平成15年) 987 [JR東 4]
2004年(平成16年) 969 [JR東 5]
2005年(平成17年) 904 [JR東 6]
2006年(平成18年) 848 [JR東 7]
2007年(平成19年) 857 [JR東 8]
2008年(平成20年) 864 [JR東 9]
2009年(平成21年) 838 [JR東 10]
2010年(平成22年) 815 [JR東 11]
2011年(平成23年) 785 [JR東 12]
2012年(平成24年) 800 [JR東 13]
2013年(平成25年) 767 [JR東 14]
2014年(平成26年) 非公表  
2015年(平成27年) 非公表  
2016年(平成28年) 738 [長野県 2]
2017年(平成29年) 736 [長野県 3]
2018年(平成30年) 699 [長野県 4]
2019年(令和元年) 636 [長野県 5]
2020年(令和02年) 492 [長野県 1]

駅周辺

[編集]

長野市内へのアクセスが良好であるため、駅付近は朝夕かなり混雑する。北部高等学校への通学生の利用も多い[2]

バス路線

[編集]

「牟礼駅」停留所にて、以下の路線バスが発着する。

  • 長電バス
    • 55長野駅 / 飯綱営業所
    • 155:見晴 / 飯綱営業所
  • i(アイ)バス
    • 飯綱線:飯綱営業所 / 飯綱温泉
    • 地蔵久保線:飯綱営業所 / 地蔵久保
    • 東柏原線:飯綱営業所 / 東柏原

隣の駅

[編集]
しなの鉄道
北しなの線
普通(長野駅から快速となる列車含む)
豊野駅 - 牟礼駅 - 古間駅

脚注

[編集]

記事本文

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ この像は2018年2月現在、むれ温泉天狗の館に移転され現存している
  2. ^ 建築当時と同じ場所で現存する(JRの)跨線橋としては1910年(明治43年)11月完成のJR東海武豊線半田駅が最古とされる。

出典

[編集]
  1. ^ a b c 稲垣衆史、一條優太(2015年3月13日). “新幹線・北陸へ:/中 在来線赤字、地元懸念”. 毎日新聞(毎日新聞社)
  2. ^ a b c d e f g h i j k 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、29頁。ISBN 9784784071647 
  3. ^ a b c d e f g 『週刊 JR全駅・全車両基地』 14号 長野駅・新津駅・高田駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月11日、20頁。 
  4. ^ a b c d らくらくおでかけネット - 駅・ターミナル情報検索結果(牟礼)”. 公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団. 2016年1月4日閲覧。
  5. ^ a b c 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 11号 信越本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年9月20日、20,25頁。 
  6. ^ a b c “北陸新幹線長野―金沢きょう開業 信越線長野―直江津、経営移管で運行終了 地域の鉄路一区切り”. 信濃毎日新聞: p. 35(朝刊・社会1). (2015年3月14日) 
  7. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、580頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  8. ^ 川辺和将、巽賢司(2015年3月15日). “北陸新幹線:長野−金沢間開業 飯山歓喜 1万5000人、新時代祝う 一番列車、拍手と「ふるさと」で歓迎”. 毎日新聞(毎日新聞社)
  9. ^ 酒井博章、五十幡将之(2015年3月15日). “北陸新幹線開業 沿線の期待のせて”. 中日新聞(中日新聞社)
  10. ^ 小学館『国鉄全線各駅停車・6 中央・上信越440駅』p.126 より
  11. ^ ㈱ジェイアール東日本企画編「信越本線牟礼駅」『駅で見つけた物語 旅もよう』東日本旅客鉄道、1991年
  12. ^ “飯綱町の観光案内所がある牟礼駅の下り線ホーム、何かが・・・”. 一般社団法人 飯綱町観光協会facebook.2017年11月1日
  13. ^ “牟礼駅の下り線ホームに、美術家の田窪恭治氏が制作したリンゴのモニュメントが完成”.飯綱町facebook.2017年12月11日
  14. ^ 牟礼村『牟礼村誌下巻』p.136、1997年
  15. ^ 牟礼村『牟礼村誌下巻』p.151、1997年
  16. ^ “特集牟礼駅再発見”.飯綱町広報誌「いいづな通信」第68号 p.4、2011年7月

利用状況

[編集]
JR東日本
  1. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  2. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  3. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  4. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  5. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  6. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  7. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  8. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  9. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  10. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  11. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  12. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  13. ^ JR東日本:各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員 2013年度 ベスト100以外(6):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年11月16日閲覧。
長野県統計書
  1. ^ a b 令和2年(2020年)長野県統計書” (PDF). 長野県. p. 191 (2023年1月). 2023年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月16日閲覧。
  2. ^ 運輸・通信” (PDF). 長野県. p. 197. 2019年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月25日閲覧。
  3. ^ 運輸・通信” (PDF). 長野県. p. 197. 2020年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月25日閲覧。
  4. ^ 運輸・通信” (PDF). 長野県. p. 197. 2021年3月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月25日閲覧。
  5. ^ 令和元年(2019年)長野県統計書” (PDF). 長野県. p. 191 (2022年1月). 2022年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年1月25日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]