権丈善一
表示
生誕 |
1962年3月22日(62歳) 日本・福岡県 |
---|---|
国籍 | 日本 |
研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究分野 | 社会保障政策 |
母校 | 慶應義塾大学 |
学位 | 博士(商学) |
権丈 善一(けんじょう よしかず、1962年3月22日[1] - )は、日本の経済学者。慶應義塾大学商学部教授[2]。福岡県出身。
学歴
[編集]- 1980年 福岡県立福岡高等学校卒業
- 1985年 慶應義塾大学商学部卒業
- 1987年 慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修了
- 1990年 慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学
- 2002年 博士(商学)の学位を取得[3]
職歴
[編集]- 1989年4月 嘉悦女子短期大学専任講師
- 1990年4月 慶應義塾大学商学部助手
- 1994年4月 慶應義塾大学商学部助教授
- 1996年 ケンブリッジ大学経済学部訪問研究員(-1998年)
- 2002年4月 慶應義塾大学商学部教授
- 2002年4月 立教大学非常勤講師(-2004年3月)
- 2005年 ケンブリッジ大学ダウニングカレッジ訪問研究員
- 2006年4月 中央大学大学院非常勤講師(-2008年3月)[3]
- 2017年4月 慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科教授兼任
社会的活動
[編集]- 2006年12月 社会保障審議会 年金部会委員
- 2008年1月 社会保障国民会議委員
- 2011年10月 社会保障の教育推進に関する検討会座長
- 2012年11月 社会保障制度改革国民会議委員
- 2014年6月 社会保障制度改革推進会議委員
- 2021年11月 全世代型社会保障構築会議委員
- 2021年11月 公的価格評価検討委員会委員
受賞歴
[編集]人物
[編集]経済学者ではあるが、研究分野は専ら年金・医療といった社会保障政策で、それにまつわる課題を得意としている。
2004年前後から始まった年金不安にまつわる報道に対し懐疑的な見方を示した。年金や医療といった社会保障は、所得に関係なく全ての人が平等消費できるのが望ましい。それを実現するには市場ではなく政府に任せるべきであり、これによる財源不足は基本的に増税でまかなうべきと論じている[4]。
マスコミの報道のあり方に対して批判的で露出を嫌い、テレビへの出演は殆ど控えている。以前は講演会や新聞・雑誌の取材も引き受けることはなかったが、最近では引き受けることが多くなった。2009年5月31日『新報道2001』に出演し年金問題について民主党の岡田克也と激論を交わした。
家族
[編集]妻:権丈英子(けんじょう えいこ)[1] - 1967年1月3日、秋田県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業。慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。アムステルダム大学経済学研究科博士課程修了。Ph. D.(経済学)。東北女子短期大学専任講師、嘉悦女子短期大学専任講師、アムステルダム大学助手・研究員、亜細亜大学経済学部准教授を経て、亜細亜大学経済学部教授、副学長[5][6]。
著作
[編集]単著
[編集]- 『再分配政策の政治経済学――日本の社会保障と医療』(慶應義塾大学出版会、2001年/第二版、2005年)
- 『年金改革と積極的社会保障政策――再分配政策の政治経済学Ⅱ』(慶應義塾大学出版会、2004年/第二版 権丈英子と共著、2009年)
- 『医療年金問題の考え方――再分配政策の政治経済学Ⅲ』(慶應義塾大学出版会、2006年)
- 『医療政策は選挙で変える――再分配政策の政治経済学Ⅳ』(慶應義塾大学出版会、2007年)
- 『社会保障の政策転換――再分配政策の政治経済学Ⅴ』(慶應義塾大学出版会、2009年)
- 『医療介護の一体改革と財政――再分配政策の政治経済学VI』(慶應義塾大学出版会、2015年)[3]
- 『年金,民主主義,経済学――再分配政策の政治経済学VII』(慶應義塾大学出版会、2015年)
- 『ちょっと気になる社会保障』(勁草書房、2016年/増補版、2017年/V3、2020年)
- 『ちょっと気になる医療と介護』(勁草書房、2017年/増補版、2018年/第3版、2023年)
- 『ちょっと気になる政策思想』(勁草書房、2018年/第2版、2021年)
共著
[編集]- (西村周三・田中滋・遠藤久夫)『配政策の政治経済学〈2〉』
- (日本年金学会編)『人生100年時代の年金制度:歴史的考察と改革への視座』(法律文化社、2021年)
- 『もっと気になる社会保障:歴史を踏まえ未来を創る政策論』(勁草書房、2022年) - 権丈英子との共著