月の光 (プロコル・ハルムのアルバム)
『月の光』 | ||||
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プロコル・ハルム の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ロンドン、オリンピック・スタジオ、アドヴィジョン・スタジオ、デ・レイン・リー・スタジオ | |||
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
リーガル・ゾノフォン・レコード A&Mレコード | |||
プロデュース | デニー・コーデル | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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プロコル・ハルム アルバム 年表 | ||||
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『月の光』(原題:Shine On Brightly)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、プロコル・ハルムが1968年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
背景
[編集]母国イギリスでは前作に引き続きリーガル・ゾノフォン・レコードから発売されたが、アメリカ盤はバンドが新たに契約を得たA&Mレコードから発売された[2]。イタリアでは「シャイン・オン・ブライトリー」をイタリア語詞で歌い直した「Il Tuo Diamante」がシングルとしてリリースされており[3]、このヴァージョンは後のリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された。
反響・評価
[編集]アメリカのBillboard 200では24位に達し、バンド初の全米トップ40アルバムとなるが、本作からの全米ヒット・シングルは出なかった[1]。一方、バンドの母国イギリスでは「クワイト・ライトリー・ソー」が全英シングルチャートで50位を記録するが[4]、本作は全英アルバムチャート入りしなかった[5]。
Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、「月の光」に関して「華麗なグランド・ピアノだけでなく、ロビン・トロワーのブルージーで高エネルギーを持つギターの攻撃力も示している」、「イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ」に関して「ナイスやムーディー・ブルースといった、既成のプログレッシブ・ロック・バンド群にも匹敵する長さの曲で、クラシカルかつサイケデリックな技巧に包まれた長大なスポークン・パートを持ち、大胆さに関しては両バンドを上回っている」と評している[6]。
収録曲
[編集]全曲とも作詞はキース・リードによる。
オリジナル
[編集]- Side 1
- クワイト・ライトリー・ソー "Quite Rightly So" – 3:44
- シャイン・オン・ブライトリー "Shine On Brightly" – 3:34
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- 月の光 "Skip Softly (My Moonbeams)" – 3:50
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- ウィッシュ・ミー・ウェル "Wish Me Well" – 3:22
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- ランブリング・オン "Rambling On" – 4:31
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- Side 2
- マグダリーン "Magdalene (My Regal Zonophone)" – 2:52
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ "In Held 'Twas in I" – 17:33
- a)グリンプシズ・オブ・ニルヴァーナ "Glimpses of Nirvana"
- b)トゥワズ・ティータイム・アット・ザ・サーカス "'Twas Teatime at the Circus"
- c)イン・ジ・オータム・オブ・マイ・マッドネス "In the Autumn of My Madness"
- d)ルック・トゥ・ユア・ソウル "Look to Your Soul"
- e)グランド・フィナーレ "Grand Finale"
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
1998年リマスターCDボーナス・トラック
[編集]- "Seem to Have the Blues (Mostly All the Time)" – 2:46
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- "Monsieur Armand" – 2:23
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- "Alpha" – 4:31
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- "In the Wee Small Hours of Sixpence" – 3:01
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- "In the Wee Small Hours of Sixpence (Alternate Version)" – 3:00
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
- "Quite Rightly So (Take 4 Breakdown)" – 3:30
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
- "Quite Rightly So (Take 6)" – 3:44
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
- "Il Tuo Diamante" – 3:29
- 作曲:ゲイリー・ブルッカー
カヴァー
[編集]「イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ」は、トランスアトランティックのアルバム『SMPT:e』(2000年)でカヴァーされた[7]。
参加ミュージシャン
[編集]- ゲイリー・ブルッカー - ボーカル、ピアノ
- マシュー・フィッシャー - ボーカル、ハモンドオルガン、ピアノ
- ロビン・トロワー - ボーカル、ギター
- デイヴィッド・ナイツ - ベース
- B.J.ウィルソン - ドラムス
- キース・リード - 作詞
脚注
[編集]- ^ a b “Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。
- ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Procol Harum - Il Tuo Diamante/Fortuna (Vinyl) at Discogs
- ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company
- ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
- ^ Eder, Bruce. “Shine on Brightly - Procol Harum”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
- ^ Taylor, Robert. “Smpte - Transatlantic”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。