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月の光 (プロコル・ハルムのアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『月の光』
プロコル・ハルムスタジオ・アルバム
リリース
録音 ロンドンオリンピック・スタジオ、アドヴィジョン・スタジオ、デ・レイン・リー・スタジオ
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗 リーガル・ゾノフォン・レコード
アメリカ合衆国の旗 A&Mレコード
プロデュース デニー・コーデル
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 24位(アメリカ[1]
  • プロコル・ハルム アルバム 年表
    青い影
    (1967年)
    月の光
    (1968年)
    ソルティ・ドッグ
    (1969年)
    テンプレートを表示

    月の光』(原題:Shine On Brightly)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドプロコル・ハルム1968年に発表した2作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    母国イギリスでは前作に引き続きリーガル・ゾノフォン・レコードから発売されたが、アメリカ盤はバンドが新たに契約を得たA&Mレコードから発売された[2]。イタリアでは「シャイン・オン・ブライトリー」をイタリア語詞で歌い直した「Il Tuo Diamante」がシングルとしてリリースされており[3]、このヴァージョンは後のリマスターCDにボーナス・トラックとして追加収録された。

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では24位に達し、バンド初の全米トップ40アルバムとなるが、本作からの全米ヒット・シングルは出なかった[1]。一方、バンドの母国イギリスでは「クワイト・ライトリー・ソー」が全英シングルチャートで50位を記録するが[4]、本作は全英アルバムチャート入りしなかった[5]

    Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、「月の光」に関して「華麗なグランド・ピアノだけでなく、ロビン・トロワーのブルージーで高エネルギーを持つギターの攻撃力も示している」、「イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ」に関して「ナイスムーディー・ブルースといった、既成のプログレッシブ・ロック・バンド群にも匹敵する長さの曲で、クラシカルかつサイケデリックな技巧に包まれた長大なスポークン・パートを持ち、大胆さに関しては両バンドを上回っている」と評している[6]

    収録曲

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    全曲とも作詞はキース・リードによる。

    オリジナル

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    Side 1
    1. クワイト・ライトリー・ソー "Quite Rightly So" – 3:44
    2. シャイン・オン・ブライトリー "Shine On Brightly" – 3:34
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    3. 月の光 "Skip Softly (My Moonbeams)" – 3:50
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    4. ウィッシュ・ミー・ウェル "Wish Me Well" – 3:22
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    5. ランブリング・オン "Rambling On" – 4:31
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    Side 2
    1. マグダリーン "Magdalene (My Regal Zonophone)" – 2:52
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    2. イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ "In Held 'Twas in I" – 17:33
      • a)グリンプシズ・オブ・ニルヴァーナ "Glimpses of Nirvana"
      • b)トゥワズ・ティータイム・アット・ザ・サーカス "'Twas Teatime at the Circus"
      • c)イン・ジ・オータム・オブ・マイ・マッドネス "In the Autumn of My Madness"
      • d)ルック・トゥ・ユア・ソウル "Look to Your Soul"
      • e)グランド・フィナーレ "Grand Finale"
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー

    1998年リマスターCDボーナス・トラック

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    1. "Seem to Have the Blues (Mostly All the Time)" – 2:46
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    2. "Monsieur Armand" – 2:23
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    3. "Alpha" – 4:31
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    4. "In the Wee Small Hours of Sixpence" – 3:01
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    5. "In the Wee Small Hours of Sixpence (Alternate Version)" – 3:00
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー
    6. "Quite Rightly So (Take 4 Breakdown)" – 3:30
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
    7. "Quite Rightly So (Take 6)" – 3:44
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー、マシュー・フィッシャー
    8. "Il Tuo Diamante" – 3:29
      • 作曲:ゲイリー・ブルッカー

    カヴァー

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    「イン・ヘルド・トゥワズ・イン・アイ」は、トランスアトランティックのアルバム『SMPT:e』(2000年)でカヴァーされた[7]

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月28日閲覧。
    2. ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    3. ^ Procol Harum - Il Tuo Diamante/Fortuna (Vinyl) at Discogs
    4. ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company
    5. ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    6. ^ Eder, Bruce. “Shine on Brightly - Procol Harum”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。
    7. ^ Taylor, Robert. “Smpte - Transatlantic”. AllMusic. 2017年3月28日閲覧。