易綱
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易綱 | |
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易綱(世界経済フォーラム 2013年年次総会にて) | |
第12代中国人民銀行行長 | |
任期 2018年3月19日 – 2023年7月25日 | |
総理 | 李克強(2018–2023)→李強 (2023) |
前任者 | 周小川 |
後任者 | 潘功勝 |
中国人民銀行副行長 | |
任期 2007年12月23日 – 2018年3月19日 | |
総理 | 温家宝→李克強 |
行長 | 周小川 |
個人情報 | |
生誕 | 1958年3月5日(66歳) 中国北京市 |
国籍 | 中華人民共和国 |
政党 | 中国共産党 |
出身校 | 北京大学 ハムリン大学(en:Hamline University) イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(PhD) |
職業 | 経済学者 |
署名 |
易 綱(えき・こう[1]、イー・ガン、簡体字: 易纲、拼音: 、1958年3月5日 - )は、中国の経済学者。2018年から2023年まで中国人民銀行行長(総裁)を務めた。
略歴
[編集]1958年3月5日、北京市出身。1980年に北京大学経済学部を卒業後、1986年にアメリカ合衆国に留学してイリノイ大学で経済学博士号を取得。博士論文は「スタイン推定とモデル選択」[2]。
1986年から1994年にかけてインディアナ大学で准教授を務めた後、中国に帰国。1994年に林毅夫らと北京大学に「中国経済研究センター」を設立し、同大学の教授となる。
1997年から中国人民銀行の貨幣政策委員会事務局長、通貨政策委員会事務局長、金融政策局長などを歴任し、2007年に副行長(副総裁)となり、2009年から2016年まで国家外貨管理局長を兼務した[3][4]。
2016年10月、国際通貨基金(IMF)が特別引出権(SDR)のバスケット通貨に人民元採用後初のIMF・世界銀行年次総会に周小川の代理で出席した[5]。
2017年10月の中国共産党党大会で中央委員候補に選出[6]。
2018年3月、周小川の後を受けて中国人民銀行行長(総裁)に就任した[7]。
2018年5月、日本を訪れ、日本銀行の黒田東彦総裁と会談して日中の通貨スワップ協定の締結で合意した[8]。
2022年10月の中国共産党党大会では中央委員にも中央委員候補にも名を連ねていなかったが[6]、2023年3月の全国人民代表大会で中国人民銀行行長の続投が決定した[9]。同年7月25日、全国人民代表大会常務委員会が潘功勝を新行長に充てる人事を決定[10]。
脚注
[編集]- ^ 「国務院秘書長や各部部長などを選出」『新華網日本語』(新華社)2023年3月12日。2023年3月12日閲覧。「中国人民銀行(中央銀行)総裁:易綱(えき・こう)」
- ^ Yi, Gang, "Stein Estimation and Model Selection", ideals.illinois.edu, 1986.
- ^ "国务院总理李克强提名易纲为中国人民银行行长_新浪财经_新浪网", http://finance.sina.com.cn. Retrieved 2018-03-19.
- ^ "Yi Gang 易纲", chinavitae.com. Retrieved 2018-03-19.
- ^ Mauldin, William, "China Takes Flak From Foreign Finance Officials at IMF, World Bank Meetings", Wall Street Journal, October 7, 2016. Retrieved 2018-03-19.
- ^ a b “人民銀行総裁交代へ 中央委員・候補委員に選ばれず”. 日本経済新聞. (2022年10月22日) 2022年10月24日閲覧。
- ^ “中国全人代、中央銀行の新総裁に易綱氏 不動産バブルや企業の過剰債務の対応急務”. Sankei Biz. 産業経済新聞社. (2018年3月19日) 2018年3月20日閲覧。
- ^ “中国人民銀とスワップ協定再開合意”. 毎日新聞. (2018年5月10日) 2018年5月12日閲覧。
- ^ “中国全人代、易綱人民銀総裁の留任を決定-予想外の動き”. Bloomberg.com. 2023年3月12日閲覧。
- ^ “中国人民銀行総裁に潘功勝氏 5年ぶり1人体制の重責”. 東京新聞. (2023年7月25日) 2023年8月15日閲覧。