摩耶山
摩耶山 | |
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神戸港から望む摩耶山 | |
標高 | 702 m |
所在地 |
日本 神戸市灘区摩耶山町 |
位置 | 北緯34度43分58秒 東経135度12分15秒 / 北緯34.73278度 東経135.20417度座標: 北緯34度43分58秒 東経135度12分15秒 / 北緯34.73278度 東経135.20417度 |
山系 | 六甲山系 |
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プロジェクト 山 |
摩耶山(まやさん)は、兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高702 m[1]の山。
概要
[編集]山頂周辺には掬星台展望台、摩耶ロープウェー星の駅、忉利天上寺、摩耶自然観察園、穂高湖等が点在する。摩耶山の名は空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人(まやぶにん)像を安置したことに由来する。古くは八つの国が見渡せるため八州嶺とも呼ばれていた。兵庫50山の一つ。
山頂近くの掬星台展望台(標高690 m)よりの阪神間の夜景が美しい。日本三大夜景のひとつとされる。掬星台には蛍光材で舗装された「摩耶★きらきら小径」が整備されており、夜間はブラックライトにより歩道全体が青色の光で浮かび上がる。六甲全山縦走では最もきつい標高差450 mの登りとなる。
摩耶山には神戸市電弘済会が1954年7月に開業した「ホテル奥摩耶山荘」があったが、1968年11月に営業を休止し建物は撤去された[2]。その後、同地には1970年4月に「国民宿舎摩耶ロッジ」が新築開業した[2]。この国民宿舎は大規模改修され、2001年7月にオテル・ド・摩耶としてリニューアルオープンしたが、PFIの事業期間の満了となり、2021年3月31日をもって営業を終えることになった[3]。また、以前は摩耶学生センター(旧摩耶観光ホテル)もあったが、1994年に営業を完全に取りやめている。
山頂部には摩耶山送信所がある。摩耶山送信所付近から、摩耶史跡公園(旧天上寺跡)方向に向かう途中の天狗岩付近に山頂(標高702 m)と三等三角点(標高698.60 m)[4]がある。
当山に因んで命名された艦艇・船舶として、旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」、旧日本陸軍のドック型揚陸艦(特殊船)「摩耶山丸」、海上自衛隊の護衛艦「まや」がある。
見どころ
[編集]- 掬星台 - 摩耶山の山頂近くにある展望広場
- 摩耶自然観察園
- 忉利天上寺
- 摩耶史跡公園 - 1976年に全焼した旧天上寺跡[5]。登山道の青谷道・上野道の途中にある
- 神戸市立自然の家
- 穂高湖 - 上高地から仰ぐ穂高連峰をイメージさせるところからこの名が付いた人工湖[6]
- 五鬼城展望公園 - 登山道の上野道が通過する広さ約6.3 haの風致公園。展望台3箇所あり[7]
- 神戸観光茶園[8]
、岩屋滝・不動滝(滝行の場) - 登山道の青谷道沿い
登山道
[編集]主な登山道は次の通り
- 新神戸駅より旧摩耶道と天狗道(六甲全山縦走路の一部)を経由。または生田川沿いのトゥエンティクロスを通りシェール道、徳川道、桜谷道などを経て穂高湖・杣谷峠経由
- 阪急神戸線王子公園駅より青谷道または五鬼城展望公園・上野道から、摩耶史跡公園(旧天上寺跡)を経由[9]
- 阪急神戸線六甲駅より柿谷入口、山寺尾根を経由
- 谷上駅から炭ヶ谷、桜谷道を経由
摩耶山は、須磨浦公園から宝塚に至る六甲全山縦走路の途中に位置している。
交通
[編集]市街地からは、摩耶ケーブル及び摩耶ロープウェー(まやビューライン夢散歩)を使って山頂に行くことができる。六甲山及び六甲山牧場方面からも、バスで山頂に行くことができる。
最寄駅は新神戸駅である。
- 摩耶ケーブル - 摩耶ロープウェー(まやビューライン夢散歩)
- 六甲摩耶スカイシャトルバス
- 阪急バス表六甲線
- 奥摩耶ドライブウェイ
ギャラリー
[編集]-
国立公園の看板
-
八州嶺碑
-
摩耶★きらきら小径
-
摩耶山頂三等三角点
脚注
[編集]- ^ “兵庫県の山”. 国土地理院. 2023年7月10日閲覧。
- ^ a b “神戸百景〜誕生の秘密をめぐる旅〜昭和36年3月1日(水)1. 布引水源池”. 神戸市. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “六甲の夜景望む掬星台近くの宿「オテル・ド・摩耶」閉館へ”. 神戸新聞. 2021年3月29日閲覧。
- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年12月8日閲覧。
- ^ “神戸市灘区:史跡 遺構”. 神戸市. 2011年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
- ^ “神戸市灘区:山”. 神戸市. 2016年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
- ^ “神戸市灘区:公園”. 神戸市. 2016年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
- ^ “神戸市灘区:観光”. 神戸市. 2016年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
- ^ “神戸市灘区:みち”. 神戸市. 2016年12月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月8日閲覧。
関連項目
[編集]- 六甲トンネル(山陽新幹線) - 当山の真下を貫通している。
- 摩耶山送信所 - 山上にあるテレビジョン放送とFMラジオ放送の親局及びテレビジョン放送の大規模中継局。
- 摩耶 (砲艦) - 帝国海軍の摩耶型砲艦の1番艦。1888年就役。
- 摩耶 (重巡洋艦) - 帝国海軍の高雄型重巡洋艦の3番艦。1932年就役。
- 摩耶山丸 - 帝国陸軍の揚陸艦。1942年就役。
- まや (護衛艦) - 海上自衛隊のまや型護衛艦の1番艦。2020年就役。
- 摩耶観光ホテル - 1994年営業取り止め、その後、廃墟と化した。
- 田所祐 - 神戸市出身の医師・馬主。所有馬に当山に由来する「マヤノ」の冠名を用いた。
- 清水麻椰 - 神戸市灘区出身の毎日放送(MBS)アナウンサー。文字は異なるが、当山にちなんで名付けられた。
- 無政府共産党事件 - 1935年に摩耶山中で発生したリンチ殺人、死体遺棄事件。