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メジャー (測定機器)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巻尺から転送)
巻尺

メジャー英語: Tape measureまたはMeasuring tape)は、目盛が振られたを用いて長さを測定する道具の総称である。巻き尺(まきじゃく)、コンベックス(短縮形としてコンベ)、スケール等、呼称はタイプによって様々である。建築作業や洋裁のほか、大型の巻尺は陸上競技での計測などにも用いられており、長さの測定に幅広く用いられている。

帯の材質は金属樹脂などで、ケースに収納されている帯を必要に応じ送り出して、記入された数字を見て計測する。2メートルから10メートル程度を測る製品が多い。また、特定の長さで留めておくためのストッパーが内蔵されているものもある。

長さの単位はcmで表される。帯の材質は布でできていて、ケースに収納されている帯を繰り返し巻き付けたもの。先端部を外へ引き出すことにより、記入された数字を見て計測する。帯の材質は、布の他に、金属もある。 メジャーの最大の長さ(全長)は、布は最短1.5m~最長3m、金属は7mまである。布式の場合は、一般に、2mのものを使う。ケースは、布式は円いケース、金属式は四角いケースとなっている。布式は、「洋裁式」ともいう。金属式は「コンベックス」という。

布式は、パソコンのサイズ、自動車の各部、自転車の各部、テレビのサイズ、分度器の直径、楽器の各部、CD・DVDのサイズなど、幅広く使われる。

金属式は、長い距離や、車庫の幅、駐車場の幅、道路の車線の幅を測るときに使う。

日本で販売されるメジャーには計量法によりメートル単位で目盛りが付けられているが、例外もある(後述)。

日本ではTJMデザイン(TAJIMA)、ムラテックKDS(KDS)が、欧米ではブラック・アンド・デッカー(スタンレー)などが主要メーカーである。

メジャー

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メジャー

柔らかいビニル製の巻尺。金具の先端より測り、体のサイズを測るのによく使用される[1]。英語表示は、Cloth Tape, Tape Line, Tape Measure[2]。JISB7522規格名称「繊維製巻尺」[3]では、繊維を素材として、合成樹脂で処理した帯状の巻尺と定義されている。

鋼鉄製は温度の影響が大きく、布製は湿度の影響が大きい。

和裁用に、メートル単位の目盛と鯨尺の1に相当する1/26.4メートル刻みの目盛を表裏に併記したものも市販されている[4]

コンベックス

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コンベックス。内側用に本体の幅寸法が表示されている。

コンベックスは工作用に使用されている巻尺である。英語の"Convex"は「凸面」を意味し、この測定器を英語では"Steel Tape"、あるいは"Tape Rule"と呼ぶ[2]。計測部は薄い金属製で断面が湾曲したテープが用いられ、巻き取ることができる柔軟性と同時に直立性を確保している。日本で用いられる名称は、この断面形状から商品名が付けられて一般名称化した[要出典]ものである。JISB7512の規格名称「鋼製巻尺」の種類別での名称は「コンベックスルール」で、テープ断面が樋状になった直立性に優れた巻尺と定義されている。

日本で市販されているコンベックスにはメートル単位のみのものの他に、建築作業での利便性から1に相当する1/33メートル刻みの目盛が併記された「相当目盛」のものや[4]、建築上よく使う長さ[5]ごとに目印が記入されているものもある。日本以外の国ではインチフィートといったヤード・ポンド法単位の目盛が付けられた製品が市販されている場合もある。テープ先端のツメは目盛り方向にスライドする構造になっている製品がある。スライドする量は爪の厚み分で、ツメを押し付けて測定する場合とツメを引っ掛けて測定する場合とで、ツメの厚み分が計測に影響を及ぼさないようにした構造である(0点補正移動爪)。巻き取り部にはテープをゼンマイバネで巻き取る機構が組み込まれ、テープが出た状態を保持するロック機構付のものもある。

脚注

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  1. ^ 『ものづくり 道具のつかい方事典』株式会社岩崎書店、2002年発行、168頁
  2. ^ a b 工具名の英訳一覧
  3. ^ JIS B 7522日本産業標準調査会経済産業省
  4. ^ a b 計量法により取引や証明に尺貫法の単位を使うことが禁止されているため、尺や寸ではなくメートルを基準にして目盛が付けられ、さらに「取引・証明以外用」と併記されている。
  5. ^ 日本でのツーバイフォー工法でよく用いられる、1尺5寸に相当する455mmの場合が多い。

関連項目

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