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山手駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
山手駅
駅舎(2014年3月)
やまて
Yamate
JK 09 石川町 (1.2 km)
(2.1 km) 根岸 JK 07
地図
所在地 横浜市中区大和町二丁目52
北緯35度25分38.0秒 東経139度38分46.3秒 / 北緯35.427222度 東経139.646194度 / 35.427222; 139.646194座標: 北緯35度25分38.0秒 東経139度38分46.3秒 / 北緯35.427222度 東経139.646194度 / 35.427222; 139.646194
駅番号 JK08
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 根岸線
キロ程 5.0 km(横浜起点)
大宮から64.1 km
八王子から49.4 km
電報略号 マテ
駅構造 高架駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
16,480人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1964年昭和39年)5月19日
備考
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山手駅(やまてえき)は、神奈川県横浜市中区大和町二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)根岸線駅番号JK 08

歴史

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旧駅舎(2006年12月)

山手を名乗る駅は、国鉄の当初の計画では山手地区の近くに設置する駅を「山手町駅」として予定していたが、同駅は石川町の住民の運動により石川町駅となった。結果当駅が「山手駅」という名称となった(当初計画では「大和町駅」となる予定だった[2])。

1971年に山手線の行先表示を「山手 YAMATE」から「山手線 YAMANOTE-LINE」に変更し、読み方を「やまてせん」から「やまのてせん」に統一することになったきっかけの一つに、山手線と並行する京浜東北線の直通先に当駅が開業したことにより、山手線の列車を「山手駅行きの(横浜方面へ行く)列車」と勘違いするという事例が発生したことがある[3]

元来の山手町は当駅より北側の、石川町駅寄りにあり、駅周辺とは全く別の地区である。当駅所在地はかつての久良岐郡根岸村であり、周辺の町名は、立野竹之丸仲尾台矢口台豆口台など多くは根岸村字(あざな)に由来する。開港時における外国人居留地としての歴史と伝統を持つ山手町の最寄り駅ではなく、むしろかつての根岸の一部ではあるが、横浜市街の山手(やまのて)となった地区の最寄り駅である。駅名が決まった際には、山手地区の山手東部町内会が、山手に来る人々が当駅で間違えて降りてしまう危険性があることを理由として、当駅を山手にしないよう国鉄に請願を出したという。

当駅ができる前、この辺りの人々の交通はもっぱら横浜市電に頼っていただけに、当駅の開業は画期的なことであった。反面、駅の北東にある大和町の商店街は、駅の南西の豆口方面からの人々が市電に乗りに行く途中にあって栄えていたため、当駅が開業すると一転して寂れることとなった。

年表

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駅構造

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相対式ホーム2面2線を有する高架駅

石川町方の第2竹之丸トンネル(約61メートル)と根岸方の矢口台トンネル(約612メートル)に挟まれた500mにも満たない地上空間に位置する。駅の下を何本もの道路が通り、ガードが造られている。近隣駅とは全く違う風景が広がっているのが特徴的である。

開業当時に作られた旧駅舎は横浜方の高架下にあり、各ホームの横浜方の端から階段で連絡していた。構造上のネックのためにエレベーターエスカレーターは設置されてこなかったが、2011年からバリアフリー化工事が始まった。駅舎を大船方に約50m移し、上下線ホームに1基ずつエレベーターを、大宮方面ホームにはエスカレーターを設置。新駅舎は2013年3月24日に開業した。旧駅舎は解体され、現在は駐輪場が整備されている。

業務委託駅JR東日本ステーションサービス委託)[6]。駅舎内部には自動券売機自動改札機などが設置されているが、新駅舎移転後も指定席券売機は設置されておらず、指定券類を購入する場合は隣接する根岸駅又は新杉田駅利用を呼びかける案内がある。みどりの窓口は、旧駅舎での営業終了とともに閉鎖された。売店は旧駅舎の改札外にレッツキヨスク山手1号店があるが、2013年3月29日をもって閉店した。現在はニューデイズがある。

JRの特定都区市内制度における「横浜市内」の駅である。

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 JK 根岸線 下り 磯子大船方面
2 上り 横浜東京大宮方面 JK 京浜東北線直通
JH 横浜線 - 新横浜町田八王子方面 朝晩のみ運転

(出典:JR東日本:駅構内図

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員16,480人であり、根岸線内では最少。当駅の周りには聖光学院中学校・高等学校神奈川県立横浜緑ケ丘高等学校横浜国立大学教育学部附属横浜小学校など電車で通学してくる児童・生徒を多数抱える学校が散在しているため、特に朝ラッシュ時には大変混雑する。

1991年度(平成3年度)以降の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[8][9]
年度 1日平均
乗車人員
1991年(平成03年) 16,275
1992年(平成04年) 16,601
1993年(平成05年) 16,677
1994年(平成06年) 16,672
1995年(平成07年) [10]16,509
1996年(平成08年) 16,648
1997年(平成09年) 16,310
1998年(平成10年) 16,472
1999年(平成11年) 16,530
2000年(平成12年) [JR 1]16,471
2001年(平成13年) [JR 2]16,454
2002年(平成14年) [JR 3]16,494
2003年(平成15年) [JR 4]16,591
2004年(平成16年) [JR 5]16,232
2005年(平成17年) [JR 6]16,509
2006年(平成18年) [JR 7]16,877
2007年(平成19年) [JR 8]17,147
2008年(平成20年) [JR 9]17,242
2009年(平成21年) [JR 10]17,182
2010年(平成22年) [JR 11]17,118
2011年(平成23年) [JR 12]17,226
2012年(平成24年) [JR 13]17,307
2013年(平成25年) [JR 14]17,390
2014年(平成26年) [JR 15] 16,888
2015年(平成27年) [JR 16]17,193
2016年(平成28年) [JR 17]17,341
2017年(平成29年) [JR 18]17,459
2018年(平成30年) [JR 19]17,592
2019年(令和元年) [JR 20]17,545
2020年(令和02年) [JR 21]13,795
2021年(令和03年) [JR 22]14,749
2022年(令和04年) [JR 23]15,685
2023年(令和05年) [JR 24]16,480

駅周辺

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周辺は住宅地。駅前は狭く、周辺の道はほとんどが狭い路地。横浜の山手地区港の見える丘公園外国人墓地などを有する観光スポットだが、これらの最寄り駅はJR石川町駅みなとみらい線元町・中華街駅である。

駅は北側が大和町二丁目、中央東側が立野、南側が矢口台に位置し、西側は仲尾台と、複雑にまたがっている。

史跡・観光名所
郵便局・金融機関
  • 横浜大和郵便局
  • 横浜北方郵便局
  • 横浜山元町郵便局
教育機関

バス路線

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駅前広場は狭く、バスロータリーなどは設けられていない。駅の改札を出て正面の横断歩道を渡るとバスのりばが二つ設けられており、ここに横浜市営バスが運行する路線バスが発着している。なお、バス停留所名は『山手駅前』である。

1番のりば
2番のりば

隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
JK 根岸線
快速・各駅停車
石川町駅 (JK 09) - 山手駅 (JK 08) - 根岸駅 (JK 07)

脚注

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記事本文

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  1. ^ 事業エリアマップ - JR東日本ステーションサービス.2021年9月14日閲覧
  2. ^ 「神奈川ニュース」セレクション 1-10 根岸線着工準備進む(昭和34年1月26日)
  3. ^ 意外と知らない「山手線」の秘密 なぜ「やまのてせん」なのか?”. マネーポストWEB. 小学館 (2020年9月8日). 2020年9月9日閲覧。
  4. ^ 磯子区歴史年表 昭和21年~昭和45年 磯子区総務部区政推進課
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '94年版』ジェー・アール・アール、1994年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-115-5 
  6. ^ a b JR東日本ステーションサービス事業エリア Archived 2013年9月4日, at the Wayback Machine.
  7. ^ 2021年度のホームドア整備について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2021年4月6日。オリジナルの2021年4月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210406050253/https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210406_ho01.pdf2021年4月6日閲覧 
  8. ^ 神奈川県県勢要覧
  9. ^ 横浜市統計書 - 横浜市
  10. ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 18ページ

利用状況

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JR東日本の2000年度以降の乗車人員

参考文献

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  • 中区制五〇周年記念事業実行委員会『横浜・中区史』、中区制五〇周年記念事業実行委員会、1985年

関連項目

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外部リンク

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