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小林茂樹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小林 茂樹
こばやし しげき
公式肖像写真(2019年撮影)
生年月日 (1964-10-09) 1964年10月9日(60歳)
出生地 日本の旗 日本 奈良県奈良市
出身校 慶應義塾大学法学部
前職 奈良県議会議員
現職 衆議院議員
所属政党 自由民主党二階派
公式サイト 小林しげき official site

選挙区 (比例近畿ブロック→)
奈良1区→)
比例近畿ブロック
当選回数 4回
在任期間 2012年12月16日 - 2014年11月21日
2017年10月22日 - 現職

選挙区 山辺郡・奈良市選挙区
当選回数 2回
在任期間 2007年4月30日 - 2012年11月
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小林 茂樹(こばやし しげき、1964年10月9日 - )は、日本政治家自由民主党所属の衆議院議員(4期)。

環境副大臣内閣府副大臣国土交通大臣政務官衆議院国土交通委員会理事、文部科学委員会委員、地方創生に関する特別委員会委員、自由民主党国土交通部会部会長代理、自民党文部科学部会副部会長、社会教育・宗教関係団体委員会副委員長、国際局次長を歴任、奈良県議会議員(2期)。

経歴

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奈良県奈良市学園前に生まれ押熊町に育つ。祖父の小林茂市は三和住宅株式会社の創業者[1]奈良市立平城小学校奈良市立登美ヶ丘中学校清風高等学校を経て、1988年(昭和63年)、慶應義塾大学法学部卒業し、大和銀行入行。

1994年(平成6年)、家業の三和住宅に入社[2]2004年(平成16年)、同社代表取締役社長に就任[2][3]

2007年(平成19年)4月8日、奈良県議会議員選挙に初当選[2]2012年(平成24年)11月、2期目の途中で県議を辞職[4]

同年12月16日の第46回衆議院議員総選挙奈良1区に出馬。前職で民主党馬淵澄夫に敗れたが、比例近畿ブロックで復活し初当選した。

2013年(平成25年)3月、三和住宅代表取締役社長を退任。会社は弟の小林正樹が継いだ[5]

2014年(平成26年)12月14日の第47回衆議院議員総選挙では、奈良1区で再び馬淵に敗れ、比例復活もならずに落選した。

2017年(平成29年)10月22日の第48回衆議院議員総選挙では、奈良1区から出馬し馬淵に2,476票差で勝利し、返り咲きを果たした。一方馬淵は所属政党の希望の党が近畿2府4県にて票を伸ばせなかったこともあり比例復活もできず落選した。同選挙区における自由民主党の議席獲得は2000年第42回衆議院議員総選挙森岡正宏以来17年ぶり。なお、これにより奈良県選出の国会議員は全て自民党籍となった。当選後、志帥会(二階派)に入会した[6]

2021年(令和3年)10月31日、第49回衆議院議員総選挙で再び馬渕に敗れるも比例復活し3選[7][8]

2024年(令和6年)9月27日に行われた自民党総裁選挙において高市早苗の推薦人に名を連ねた[9][10]。小林は1回目の投票、得票数1位の高市と2位の石破茂が進んだ決選投票、いずれも高市に投じた[11]

同年10月31日の第50回衆議院議員総選挙では馬渕に敗れるも比例復活し4選。

政策・主張

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憲法

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  • 憲法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「賛成」と回答[12]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「どちらかといえば賛成」と回答[13]
    • 2024年 - NHKには「賛成」と回答[14]
  • 憲法9条への自衛隊の明記について、2021年、2024年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[15][14]
  • 改正すべき項目として「自衛隊の保持を明記する」「集団的自衛権の保持を明記する」「家族の尊重や家族間の相互扶助に関する条項を新設する」「教育の充実に向けた環境整備を行う旨を明記する」「各都道府県から必ず1人は参議院議員を選出するよう明記する」「緊急事態に関する条項を新設する」と主張[13]
  • 憲法を改正し緊急事態条項を設けることについて、2021年の毎日新聞社のアンケートで回答しなかった[16]。2024年のNHKのアンケートで「賛成」と回答[14]

外交・安全保障

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  • 安全保障関連法の成立について、2017年のアンケートで「評価する」と回答[12]
  • 「他国からの攻撃が予想される場合には敵基地攻撃もためらうべきではない」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらとも言えない」と回答[13]
  • 北朝鮮に対しては対話よりも圧力を優先すべきだ」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[13]
  • 普天間基地辺野古移設について、2021年のアンケートで「賛成」と回答[13]

ジェンダー

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  • 選択的夫婦別姓制度の導入についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「反対」と回答[12]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「どちらかと言えば反対」と回答[13]
    • 2024年 - NHKには「反対」と回答[14]
  • 同性婚を可能とする法改正についての各メディアのアンケートの結果は以下のとおり。
    • 2017年 - 朝日新聞社には「どちらかと言えば反対」と回答[12]
    • 2021年 - 朝日新聞社には「どちらかと言えば反対」と回答[13]
    • 2024年 - NHKには回答しなかった[14]
  • LGBTなど性的少数者をめぐる理解増進法案を早期に成立させるべきか」との問題提起に対し、2021年の朝日新聞社のアンケートで「どちらかと言えば賛成」と回答[13]
  • クオータ制の導入について、2021年、2024年のNHKのアンケートで回答しなかった[15][14]

その他

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  • アベノミクスについて、2017年のアンケートで「評価する」と回答[12]
  • 原子力発電への依存度について今後どうするべきか」との問題提起に対し、2021年のアンケートで「現状を維持すべき」と回答[15]
  • 新型コロナウイルス対策として、消費税率の一時的な引き下げは、2021年のアンケートで回答しなかった[15]
  • 森友学園への国有地売却をめぐる公文書改竄問題で、2021年5月6日、国は「赤木ファイル」の存在を初めて認めた[17]。しかし5月13日、菅義偉首相はファイルの存在を踏まえた再調査を行わない考えを報道各社に書面で示した[18]9月の自民党総裁選挙で総裁に選出された岸田文雄も10月11日、衆議院本会議代表質問で再調査の実施を否定した[19]。国の対応をどう考えるかとの同年の毎日新聞社のアンケートに対し「これ以上、調査や説明は必要ない」と回答[16]
  • 消費税については2017年アンケートでは「10%よりも高くすることにどちらかと言えば賛成」と回答したが[12]、2020年3月30日には自身のブログに「困難な道のりですが一時的であれ消費税引き下げを実施して、消費を落ち込ませないことが重要と考えます」と書き込んだ[20]
  • 2020年5月に行われた「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』に賛同している[21]

統一教会との関係

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  • 2016年9月、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「天宙平和連合(UPF)」と「平和大使協議会」が主催するパネルディスカッションに八木秀次とともに登壇した[22]
  • 2022年8月10日、第2次岸田改造内閣が発足。この日までに、小林と統一教会の間の関わりで明らかとされていたのは、前述のパネルディスカッションに登壇していたことと、2021年8月8日に行われた天宙平和連合主催のサイクリングイベント「ピースロード2021 in Nara」の実行委員長を務めたこと[23][24]の2点であった。
  • 2022年8月12日、岸田は10日の閣僚人事発表に続いて、副大臣と大臣政務官の人事を発表。小林は環境副大臣内閣府副大臣に就任するが、同日の共同通信の取材に対し「2019年~21年の3回、ピースロードに出席し、挨拶もした」と打ち明けた[25]。さらに8月15日の就任会見で、2019年から2021年にかけてピースロードの実行委員長を務めていたことも公表した[26]。2019年のピースロードにおいては、統一教会の中野教会長を歴任した安永來が共同実行委員長を、大和郡山教会の溝口義一が事務局長を務めており、小林と教団信者が連携して運営を担ったことが明らかとされている[27][28][29]

所属議員連盟

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脚注

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  1. ^ 沿革”. 三和住宅株式会社. 2022年7月29日閲覧。
  2. ^ a b c プロフィール - 自民党 衆議院議員 小林しげき自民党 衆議院議員 小林しげき
  3. ^ 会社概要・沿革|三和住宅の紹介|奈良 新築 三和住宅
  4. ^ 奈良県議会議員の辞職について[リンク切れ]
  5. ^ 社長プロフィール”. 三和住宅株式会社. 2022年7月29日閲覧。
  6. ^ 【衆院選】中曽根康弘元首相の孫・康隆氏ら5人が二階派入り 44人に”. 産経新聞 (2017年10月26日). 2019年1月14日閲覧。
  7. ^ 衆議院選挙2021 奈良(大和高田・大和郡山など)開票速報・選挙結果”. 衆議院選挙2021特設サイト. NHK. 2021年11月1日閲覧。
  8. ^ 【2021年 衆院選】近畿ブロック(比例区)開票速報”. 衆議院選挙(2021年総選挙)特設サイト. 朝日新聞社. 2021年11月18日閲覧。
  9. ^ 高市早苗氏の推薦人一覧 自民党総裁選2024”. 日本経済新聞 (2024年9月12日). 2024年9月30日閲覧。
  10. ^ 佐藤裕介 (2024年9月12日). “高市早苗氏の陣営「右翼だ何だと言われたとしても…」 旧日本海軍ゆかりのフレーズで気勢 自民党総裁選”. 東京新聞. 2024年10月3日閲覧。
  11. ^ 阪田隼人、机美鈴、仙道洸、向井光真 (2024年9月28日). “高市氏「地元票」8割近くに 自民総裁選、支持者らは興奮と落胆”. 朝日新聞. 2024年10月9日閲覧。
  12. ^ a b c d e f 2017年衆院選 朝日東大谷口研究室共同調査
  13. ^ a b c d e f g h 小林茂樹”. 朝日・東大谷口研究室共同調査 - 2021衆議院選挙. 朝日新聞社. 2021年10月22日閲覧。
  14. ^ a b c d e f 奈良1区”. NHK 衆議院選挙2024 候補者アンケート. 2024年10月18日閲覧。
  15. ^ a b c d 奈良1区”. NHK 衆議院選挙2021 候補者アンケート. 2021年10月21日閲覧。
  16. ^ a b 自民 奈良1区 小林茂樹”. 第49回衆院選. 毎日新聞社. 2022年6月7日閲覧。
  17. ^ 「赤木ファイル」の存在、国側が認める 森友文書改ざん訴訟 確認に1年以上”. 東京新聞 (2021年5月6日). 2023年5月8日閲覧。
  18. ^ 石井潤一郎 (2021年5月13日). “菅首相、再調査を否定 「赤木ファイル」所在確認も”. 朝日新聞. 2023年5月12日閲覧。
  19. ^ 皆川剛 (2021年10月11日). “岸田首相、森友問題再調査を否定 赤木さん妻「再調査を期待していたので残念」”. 東京新聞. 2023年5月12日閲覧。
  20. ^ 令和二年3月30日小林しげき日誌 【消費税引き下げ】 | 自民党 衆議院議員 小林しげき”. www.kobayashi-nara.com. 2020年9月22日閲覧。
  21. ^ 賛同者一覧 国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。
  22. ^ 小林しげき Facebook 2016年9月18日 16時11分” (2016年9月18日). 2022年8月7日閲覧。
  23. ^ 小林茂樹 (2021年8月9日). “【ピースロード2021】橿原市の亀田忠彦市長夫妻をはじめ大学生を含めた19名のライダーが参加。”. 選挙ドットコム. 2022年8月7日閲覧。
  24. ^ PEACE ROAD(ピースロード)参加の市長「統一教会との認識はなかった」”. やや日刊カルト新聞 (2021年8月19日). 2022年8月7日閲覧。
  25. ^ 環境副大臣の小林氏が関連イベント出席”. 共同通信 (2022年8月12日). 2022年8月16日閲覧。
  26. ^ 小林茂樹環境副大臣 旧統一教会 関連団体イベントで実行委員長”. NHK (2022年8月15日). 2022年8月16日閲覧。
  27. ^ 地方実行委員会(2019)”. PEACE ROAD. 2020年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月9日閲覧。
  28. ^ 教会長挨拶”. 世界平和統一家庭連合 中野家庭教会. 2022年8月30日閲覧。
  29. ^ 「基元節二周年記念公募事業」(祈祷文、証し文、詩、フォトムービー、歌)受賞作品”. 世界平和統一家庭連合 (2015年2月28日). 2022年8月30日閲覧。
  30. ^ 会員一覧”. 【議員連盟】日本の未来を考える勉強会. 2020年9月22日閲覧。
  31. ^ ボーイスカウト振興国会議員連盟会員名簿”. 2021年1月21日閲覧。

外部リンク

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公職
先代
大岡敏孝
務台俊介
日本の旗 環境副大臣
山田美樹と共同

2022年 - 2023年
次代
八木哲也
滝沢求
先代
小林史明
大野敬太郎
黄川田仁志
赤池誠章
池田佳隆
山本博司
細田健一
石井正弘
渡辺猛之
務台俊介
鬼木誠
日本の旗 内閣府副大臣
大串正樹
藤丸敏
星野剛士
和田義明
伊佐進一
中谷真一
太田房江
石井浩郎
井野俊郎と共同

2022年 - 2023年
次代
石川昭政
井林辰憲
工藤彰三
堀井学
岩田和親
酒井庸行
堂故茂
滝沢求
宮澤博行
先代
門博文
佐々木紀
和田政宗
日本の旗 国土交通大臣政務官
朝日健太郎
鳩山二郎と共同

2020年 - 2021年
次代
­ 加藤鮎子
木村次郎
泉田裕彦