国鉄タキ18300形貨車
国鉄タキ18300形貨車 | |
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タキ18300形、コタキ18300 1995年8月3日、新苫小牧駅 | |
基本情報 | |
車種 | タンク車 |
運用者 |
日本国有鉄道 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所有者 |
北海道曹達 ソーダ商事→ソーダニッカ |
製造所 | 日本車輌製造 |
製造年 | 1970年(昭和45年) - 1979年(昭和54年) |
製造数 | 8両 |
消滅 | 1999年(平成11年) |
常備駅 | 幌別駅、港北駅、北殿駅他 |
主要諸元 | |
車体色 | 黒 |
専用種別 | 液体ポリ塩化アルミニウム |
化成品分類番号 | 98 |
軌間 | 1,067 mm |
全長 | 10,800 mm |
全幅 | 2,605 mm |
全高 | 3,772 mm |
タンク材質 | 耐候性高張力鋼 |
荷重 | 35 t |
実容積 | 26.9 m3 |
自重 | 14.3 t |
換算両数 積車 | 5.0 |
換算両数 空車 | 1.6 |
台車 | TR41C、TR41E-13、TR225 |
車輪径 | 860 mm |
軸距 | 1,650 mm |
台車中心間距離 | 7,000 mm |
最高速度 | 75 km/h |
国鉄タキ18300形貨車(こくてつタキ18300がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。
概要
[編集]本形式は、液体ポリ塩化アルミニウム専用の35t 積タンク車として1970年(昭和45年)2月10日から1979年(昭和54年)2月22日にかけて8両(コタキ18300 - コタキ18307)が、日本車輌製造1社のみで製作された。
記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。
液体ポリ塩化アルミニウムを専用種別とする形式には、本形式の他には例がなく唯一の存在であった。
落成時の所有者は、北海道曹達、ソーダ商事の2社であった。1979年(昭和54年)4月1日にソーダ商事がソーダニッカへ社名変更した。
1979年(昭和54年)10月に制定された化成品分類番号では、98(有害性物質、腐食性のあるもの)が標記された。
耐候性高張力鋼製のタンク体内面にゴムライニングを施し、厚さ50mmのグラスウール断熱材を巻き、薄鋼板製のキセ(外板)が設置された。
荷役方式はタンク上部にあるマンホールからの上入れ、加圧空気使用による液出管からの上出し式である。
車体色は黒色、寸法関係は全長は10,800mm、全幅は2,605mm、全高は3,772mm、台車中心間距離は7,000mm、自重は14.3t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はコタキ18300がベッテンドルフ式のTR41C、コタキ18301 ,コタキ18302は平軸受・コイルばね式のTR41E-13、コタキ18303以降はコロ軸受・コイルばね式のTR225である。
1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には全車がJR貨物に継承され、1995年(平成7年)度末時点では6両(コタキ18300 ,コタキ18303 - コタキ18307)が現存していたが、1999年(平成11年)4月に最後まで在籍した1両(コタキ18306)が廃車となり同時に形式消滅となった。
年度別製造数
[編集]各年度による製造会社と両数は次のとおりである。(所有者は落成時の社名)
- 昭和44年度 - 1両
- 日本車輌製造 1両 北海道曹達(コタキ18300)
- 昭和50年度 - 2両
- 日本車輌製造 2両 ソーダ商事(コタキ18301 ,コタキ18302)
- 昭和53年度 - 5両
- 日本車輌製造 5両 ソーダ商事(コタキ18303 - コタキ18307)
参考文献
[編集]- 吉岡心平 『プロフェッサー吉岡の私有貨車図鑑(復刻増補)』 2008年、ネコ・パブリッシング刊 ISBN 978-4-7770-0583-3
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)